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[MOM2453]徳島ユースMF山田誠人(新3年)_『172点』の得点感覚に元FW指揮官も太鼓判

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2点目を右足で叩き込んだ徳島ヴォルティスユースMF山田誠人(新3年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.30 船橋招待U-18 徳島ユース2-0仙台ユース グラスポ]

 少年時代から積み上げてきた“ゴールセンス”が全国レベルの相手にも通用している。指揮官が「得点感覚がある」と太鼓判を押す徳島ヴォルティスユースMF山田誠人(新3年)は得意のシュートで2ゴール。「小学生の時に1年間で172点入れました」という経験がゴール前の落ち着きを支えているようだ。

 山田は仙台ユース戦の前半5分、ニアサイドのスペースでDF久米航太郎(新3年)のパスを受けると、左足で落ち着いて流し込んで先制点を奪取。相手DFがゴール前を固めていたものの、「折り返しのスペースがあったので、形的に良かったです」とあっさり振り返ってみせた。

 さらに圧巻だったのは後半9分のシュート。ゴール正面右寄りに自らドリブルで攻め込むと、利き足とは反対の右で強烈な一撃を放つ。ボールは見事な軌道を描いてゴール左上隅ギリギリへ。「フィニッシュは得意なので、そういう武器を発揮できた」と胸を張った。

 敵将の壱岐友輔監督が「得点力不足」と振り返ったのとは対照的に、しっかり決め切った山田だが、自信の源は小学生時代にある。「当時の監督が年間のゴールを数えてくれていたんですが、1年間で172ゴール取ってチーム1位でした。8人制でボールに触る回数は多かったけど、2位は80ゴールくらいだったので……」。その後、地元の名門クラブであるリベリモFCに進んでからも、得点感覚を磨き続けてきたという。

 中学進学時には徳島ジュニアユースのセレクションに落ち、「見返してやると思った。リベリモでやってきたから今の自分がある」という挫折経験も。そんな山田の“Jユース再挑戦”を後押ししたのは羽地登志晃監督。徳島で通算39得点を挙げた地元のヒーローを「ずっとファンだった」と仰ぎ見る背番号11は「一緒に徳島でやろうと言われてうれしかった。トレーディングカードにサインもらったことあるんです」と明かしてくれた。

(取材・文 竹内達也)

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