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城福広島が開幕無敗で首位浮上!川崎Fは245日ぶり黒星で無敗記録止まる

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[3.31 J1第5節 川崎F0-1広島 等々力]

 J1リーグは31日、第5節2日目を行い、等々力競技場では川崎フロンターレサンフレッチェ広島が対戦した。勝ち点で並ぶ首位攻防戦は広島が1-0で勝利し、開幕5試合無敗で首位に浮上。無敗記録を伸ばしていた川崎Fは20試合ぶりに黒星を喫し、首位から3位に転落した。

 開幕4試合無敗を守り、3勝1分の勝ち点10で並ぶ両者の首位攻防戦。川崎Fは18日の第4節名古屋戦(1-0)から先発2人を変更し、MF森谷賢太郎とFW大久保嘉人がリーグ戦初先発。日本代表MF大島僚太が23日のマリ戦で負傷し、森谷がボランチの一角に入った。ベルギー遠征で2試合に途中出場したFW小林悠はベンチスタートとなり、大久保が1トップを務めた。
 広島は磐田戦(0-0)から先発2人を入れ替え、FW工藤壮人とMF柴﨑晃誠が初先発。MF川辺駿に代わって柴﨑が右サイドハーフに入り、タイ代表で2試合に出場したFWティーラシンに代わって工藤が2トップの一角で先発した。[スタメン&布陣はコチラ]

 広島は前線から連動したプレスをかけて距離感良く守るが、川崎Fが攻撃の形をつくる。前半11分、MFエドゥアルド・ネットが縦パスを通すと、MF阿部浩之のトラップは乱れたが、こぼれ球に反応した大久保がDF2人を振り切って左足シュート。決定的な形だったが、GK林卓人が至近距離で好反応を見せ、弾き出した。

 守護神のビッグセーブに救われた広島は前半14分、クリアボールをおさめたMF青山敏弘がPA右手前の位置から右足ダイレクトで叩いたが、シュートはゴール左へ。互いにリーグ最少タイとなる1失点の固い守備で決定機を潰すが、ボールポゼッションを高める川崎Fが再び攻撃のリズムをつかみ、広島ゴールに襲いかかった。

 前半26分、約25mの位置で得たFKをMF中村憲剛が右足で蹴り込むと、ファーサイドのエドゥアルド・ネットが頭で叩き、DF谷口彰悟も頭で触ったボールはゴール左へ。前半33分にはMF家長昭博のスルーパスで右サイド深い位置に抜け出した中村が鋭いクロスを入れ、阿部がダイビングヘッド。これもGK林が落ち着いてキャッチし、前半をスコアレスで折り返した。

 後半も攻め込む川崎Fは後半5分、中村が蹴り込んだ右CKにフリーで抜け出した家長がダイビングヘッド。7分にもPA手前から右足ミドルで狙ったが、いずれも枠を捉えられず。後半8分には広島がカウンターを仕掛け、ドリブルで運んだMF柏好文が工藤にラストパス。工藤が右足を振り抜いたが、中断明け前からセンターバックで先発しているDF車屋紳太郎がブロックし、危機を救った。

 後半14分に広島ベンチが動き、工藤に代えて川辺を投入。4-2-3-1にフォーメーションを変え、川辺がトップ下に入った。後半15分には川崎Fも交代カードを切り、森谷を下げて小林を投入。小林が右サイドハーフに入り、家長がトップ下に、中村がボランチの位置に移った。後半22分には左後方からのFKを中村が直接狙ったが、強烈なキックは枠を外れた。

 川崎Fは2枚目の交代枠を使い、後半29分、阿部に代えてMF守田英正を投入。拮抗した展開が続いたが、後半41分、セットプレーから広島が均衡を破った。柴崎が右足で蹴り込んだ左CKをニアサイドのFWパトリックがヘッドで叩くと、GKチョン・ソンリョンが至近距離で弾き出す。それでもこぼれ球に反応したパトリックが左足ダイレクトで押し込み、先制に成功した。

 川崎も意地を見せ、後半45分、左サイドを突破した車屋が鋭いクロスを入れると、こぼれ球に反応したMF長谷川竜也がゴールネットを揺らした。しかし、オフサイドの判定でゴールは取り消され、スタジアムは大ブーイング。0-1で敗れた川崎Fは昨年7月29日に行われた第19節磐田戦(2-5)以来、20試合ぶりに黒星を喫した。

(取材・文 佐藤亜希子)

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