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大久保の決定機は「協力して守れた」広島の堅守支えるGK林、5試合中4試合で無失点

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ビッグセーブで沸かせたGK林卓人

[3.31 J1第5節 川崎F0-1広島 等々力]

 2度のビッグセーブでチームを救った。序盤から川崎Fに決定機をつくられたが、サンフレッチェ広島GK林卓人が冷静にゴールマウスに立ちはだかった。前半11分、MFエドゥアルド・ネットが縦パスを通すと、MF阿部浩之のトラップは乱れたが、こぼれ球にFW大久保嘉人が反応。DF2人に寄せられながら決定的な左足シュートを打たれたが、至近距離で反応した林が見事に弾き出した。

「自分から動かなければDFがしっかり寄せてくれると思っていた。強いシュートを打たせなかったという部分で、協力して守れた。1人のビッグセーブというよりはチーム全体で守れたと思う」。謙虚にチームメイトへの感謝を口にした林は「嘉人が強いシュートを打とうと体制を立て直せばディフェンスが間に合ったと思うし、嘉人的にもあのタイミングで打つしかなかった」と振り返った。

 前半33分にはMF中村憲剛が右サイド深い位置から鋭いクロスを蹴り入れ、バウンドしたボールに飛び込んだMF阿部浩之がダイビングヘッド。再び決定的な形だったが、「クロスで振られて、スピードも速かった。ボールも隠れていたけど、正面でしっかり抑えられた」と落ち着いて正面でキャッチした。

 豊富な運動量で全員が連動した守備を築き、堅守からリズムを作った。セットプレーのチャンスを仕留めて競り勝ち、開幕無敗をキープ。今季5試合中4試合でクリーンシートを達成した守護神は「無失点が続いている部分で自信は深められる」と静かに手応えを口にした。

(取材・文 佐藤亜希子)

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