beacon

[船橋招待]監督不在の京都橘、前回王者・名古屋U-18に3発快勝

このエントリーをはてなブックマークに追加

ダメ押しゴールを決めた京都橘高FW湊麟太郎(新2年)

[4.1 船橋招待U-18 京都橘高3-0名古屋U-18 グラスポ]

 高校年代の15チームが争う「第23回船橋招待U-18サッカー大会」は4月1日、千葉県内の3会場で大会最終日の順位決定戦を行った。上位リーグ戦の1試合目では京都橘高(京都)が名古屋グランパスU-18(愛知)と対戦。プレミアリーグ勢を相手に試合を優勢に進め、3-0で完封勝利をおさめた。

 米澤一成監督が日本高校選抜のデュッセルドルフ遠征に帯同しているため、代役として指揮を執ったのは篠原弘樹コーチ。プリンスリーグ開幕を1週間後に控え、「まだまだ後ろ(守備陣)の課題が多いんですが……」と謙遜しつつも、「この遠征は粘り強くできたし、だんだんまとまりが出てきた」と手応えを得た様子を見せた。

 試合は前半5分、「最初の5分間は勢い良く攻め込もうという約束事を決めている」という京都橘が先手を取った。右サイドの崩しからゴールに迫ると、左サイドMF篠永雄大(新3年)が折り返しに反応。「前線は機動力もあって、コンビネーションもある」という武器を生かした攻撃で相手ゴールを陥れた。

 名古屋U-18は前半11分、MF新玉瑛琉(新2年)のフィードに反応したMF手嶋秀(新3年)が裏に抜け出すも、GK郷田凪砂(新1年)がブロック。さらに同13分、FW兵藤健斗(新3年)のポストプレーから手嶋がワンタッチでゴール前に送り、FW光田修人(新1年)がダイレクトシュートを狙ったが、オフサイドとなった。

 前半16分、京都橘は左サイドを凄まじい勢いで突破したDF高木大輝(新2年)がゴールライン付近をえぐり、鋭いボールをゴール前へ。ニアサイドに飛び込んだFW関野竜平(新3年)が合わせ、リードを2点に広げた。対する名古屋U-18は前半終了間際、兵藤が3本のシュートを放ったが、いずれもゴールを脅かせなかった。

 名古屋U-18はハーフタイム明け、DF萩野滉大(新3年)ら3人を下げてフレッシュな陣容に。すると後半4分、光田が右サイドを鋭いドリブルで一気に突破し、そのままPA左寄りまでカットイン。意表を突いて繰り出したループシュートは枠を捉えたが、郷田が目いっぱいに手を伸ばしてかき出した。光田はその後も自慢のスピードを武器に敵陣へ何度も侵入し、最大の脅威となった。

 一方の京都橘も終盤、ルーキーのFW永井友也(新1年)を始め、立て続けに交代カードを使って勢いを強めていく。すると同23分、素早く前を向いた永井のシュートはGK長江裕真(新3年)に防がれたが、こぼれ球をFW湊麟太郎(新2年)がプッシュ。試合を決定づける3点目を奪い、相手を寄せ付けないままタイムアップを迎えた。

「素早く前線にボールを入れて勢いを出し、後ろの負担を減らしていく」(篠原コーチ)というゲームプランが当たり、今大会2度目の完封勝利を収めた京都橘は2試合目の矢板中央戦でも全く同じメンバーでトライ。関野の2戦連発ゴールとFW今田温稀(新3年)の超ロングFK弾が決まって白星を挙げ、上位リーグ2連勝で大会を終えた。

【おわび】当初は京都橘の優勝と記しておりましたが、順位決定の方式に誤りがありましたため、訂正いたしました。ご迷惑をお掛けしました読者の皆さま、ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。

(取材・文 竹内達也)

TOP