beacon

ベルギー優勝PO初戦で日本人対決が実現…久保は勝負決める追加点! 森岡は頭抱える決定機逸

このエントリーをはてなブックマークに追加

MF森岡亮太とFW久保裕也の所属クラブが優勝PO初戦で対決

[4.1 ベルギーリーグPO1第1節 アンデルレヒト0-2ゲント]

 ベルギーリーグは1日、優勝を争う「プレーオフ1」の第1節を行った。MF森岡亮太の所属する2位アンデルレヒトはホームでFW久保裕也所属の4位ゲントと対戦し、0-2で敗戦。森岡は先発出場で90分間プレーし、後半34分に途中出場した久保は同41分に追加点を挙げる活躍を見せた。

 ベルギーリーグは3月にレギュラーシーズンを終え、上位6チームは勝ち点の半分を持って「プレーオフ1」に進出。優勝を争う舞台でいきなり日本人所属クラブの対決が実現したが、森岡がトップ下で先発した一方、久保はベンチから出番を待つことになった。

 序盤にゲントが立て続けに迎えたチャンスを逃すと、前半6分にはアンデルレヒトの森岡が“らしい”プレー。敵陣中央で味方からボールを引き出し、1本のスルーパスで絶好機を演出したかに思われたが、受けたFWウカシュ・テオドルチクの位置がオフサイドと判定された。

 さらに前半30分、森岡が起点となったカウンターからMFピーテル・ヘルケンスが裏へ抜け出し、後ろからMFトマス・フォケに倒される。アンデルレヒトの選手たちは決定機の阻止でカードをアピールするも、主審の判断はノーファウルだった。

 このプレーをきっかけにスタンドも含めてハイテンションな試合展開となるが、前半は0-0で終了。そして後半2分、先にスコアを動かしたのはゲントだった。右サイドで仕掛けたFWサムエル・カルが右足で鋭いクロスを供給。最後はゴール前のこぼれ球をMFブレヒト・デヤーゲレが右足で押し込み、敵地で先制点を奪った。

 1点を追いかけるアンデルレヒトは後半13分に決定機を迎える。MFスベン・クムスのパスをPA内中央でフリーの森岡が受けると、冷静にGKロブレ・カリニッチの逆を取り、右足で丁寧にシュート。しかし右ポストを直撃し、跳ね返りはテオドルチクが詰める前にゲントのDFディラン・ブロンにクリアされる。森岡はプレーが切れた後に思わず頭を抱えた。

 ピンチをしのいだゲントは後半34分、先制点をマークしたデヤーゲレを下げ、久保を投入。直後に森岡のヒールパスを久保がカットするなど、日本代表同士のマッチアップも実現した。

 後半40分にはPA内に攻め上がったゲントのMFビルヘル・ベルストラーテがDFウロシュ・スパイッチに倒され、PKを獲得する。重要なPKキッカーを任されたのは久保。右足でゴール左を狙ったシュートはGKマッツ・セルスに止められるが、こぼれ球を自ら右足で蹴り込んだ。

 久保のゴールは2月10日のリーグ戦第26節シントトロイデン戦(3-0)以来5試合ぶりで、今季公式戦通算では8得点目。そのまま2-0で完封勝利を飾ったゲントがアンデルレヒトと勝ち点で並び、得失点差で上回って暫定2位に浮上した。

●海外組ガイド

TOP