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[MOM2460]中京学院大中京MF野々村京平(2年)_ハットトリック!「プレーがオシャレ」な新戦力

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ハットトリックを達成した中京学院大中京MF野々村京平(2年)

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.1 第2回 GACH1-TR CAMP in東海 中部大一高2-4中京学院大中京高 ホンダ細江グランド]

 中京学院大中京高の福留直人監督が、「センスがあって、プレーがオシャレ」と一目置くMF野々村京平(2年)がハットトリックを達成した。

 中部大一高との一戦は、来週以降から本格化する2018シーズンに向けて、アピールする格好の舞台。「うちの新戦力として注目している選手。こういう高いレベルを経験させて、台頭してほしかった。今日は推進力に欠けたけど、能力はある」という指揮官の期待を背負い、スタメンで出場した。

「昨日は点を獲れなかったので、今日こそは獲りたかった」と意気込んだ野々村は、試合開始から柔らかな身のこなしと高い判断力でセンスの片鱗を見せると、前半3分にはDF安井貴都(3年)が左サイドから上げたクロスのこぼれ球を左足で狙った。威力十分の一撃はゴールに結びつかなかったが、15分には右に開いたFW木村光我(3年)のクロスに対して、ゴール前に飛び込むと、頭で合わせて先制点を奪った。

「試合を重ねるごとに良くなっている」という木村とのホットラインは以降も冴えわたり、24分には木村が出したスルーパスから、ゴール前を抜け出し、2点目をマーク。後半開始すぐにも木村のお膳立てによって、ハットトリックを達成した。

 2年前に選手権出場を果たしたチームを目にし、中京学院大中京への入学を決意した。「先輩たちも優しくて、成長できるチーム」で磨いたのは、シュートに関する細かな意識だ。練習からボールの置き所と正確なシュートを心がけたことで決定力が向上。これまではシュートの積極性に自信を見せながら、フェスティバルなどでは目立った結果を残せなかったが、この日のように少しずつ周囲の印象に残るプレーができるようになってきたという。

 それでも、福留監督が「まだまだ力強さが足りないし、もっと自分を出さないといけない。ただ、それをやらせるのは3年生の役割でもあると思う。『好きにやっていいぞ』と言えるくらい寛容な心を持って欲しい」と優しい言葉をかけないのは期待の表れであり、もっと良くなると感じているからだ。

 自身も「短い距離での爆発力が足りない」とスプリント力を課題に挙げて、更なる成長を狙う。今年の目標を「このままトップチームに定着し、点を獲って行きたい」と控えめに話す野々村だが、ハットトリックを達成したこの日のように、憧れの選手であるメッシ級にド派手な活躍を今後も見せてくれるはずだ。

(取材・文 森田将義)

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