beacon

伊紙が不振脱出のインテルに注目…長友佑都に厳しい指摘も「理解しがたい7年間」

このエントリーをはてなブックマークに追加

長友佑都の移籍も不振脱出の手助けとなったとイタリア紙

 不振から脱出し、波に乗るルチアーノ・スパレッティ率いるインテルについて、イタリア紙『ラ・レプブリカ』が1日、特集を組んだ。新生インテルとの比較対象として、日本代表のDF長友佑都も分析されている。

 インテルは今季、開幕直後から無敗の快進撃を続けたものの、12月中旬から失速。2か月にわたり勝利から遠ざかった。だがようやく調子を取り戻し、直近のリーグ戦5試合では3勝1分1敗と好成績を残している。さらにエースのFWマウロ・イカルディも躍動。3月18日のサンプドリア戦ではポーカー(1試合4得点)を記録し、セリエA通算100ゴールおよびインテルにおける公式戦通算100ゴール目をマークした。

 特集では、インテルに大きな変化をもたらした要因として、DFジョアン・カンセロ、MFラフィーニャ・アルカンタラ、MFマルセロ・ブロゾビッチがレギュラーに定着した点に注目している。前半戦は出場機会を得ていたものの、3選手と入れ替わるように姿を消した人物として、長友およびMFボルハ・バレロ、MFマティアス・ベシーノを挙げた。「結局のところ、サッカーはいつも役者のクオリティーの問題だ」と結論付け、選手の比較を行った。

 今冬の移籍市場でインテルを退団し、期限付き移籍でガラタサライへと旅立った長友は、右サイドで躍動し始めたカンセロと、クオリティーの差を指摘されている。「ポルトガル人選手は戦術面でイタリアサッカーに溶け込めず、3カ月余り、構想外となっていたが、今は輝き、結果を残し、サイドの支配者になった。ナガトモと比較すると、素晴らしい足を持っている。多くを要することではなかったが、これが要因だ」と主張した。

 またインテル復活のキッカケの1つとして、右サイドを主戦場とするカンセロおよびDFダニーロ・ダンブロージオの同時起用が実現したことを挙げている。そして「インテルでの理解しがたい7年間を終えて、ナガトモがようやく退団したことで、右サイドでカンセロを起用、ダンブロージオを左サイドへコンバートするという道を開いた」とつづり、日本代表DFのガラタサライ移籍を前向きにとらえた。

 インテルの次戦は4日に行われるミラノダービーとなるが、ベストな布陣を見つけたスパレッティは、ミランの闘将ジェンナーロ・ガットゥーゾに対し、どんな戦いを見せてくれるのか注目される。

●海外組ガイド
●セリエA2017-18特集
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP