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GS突破遠のく痛恨の敗戦…柏、ホームで韓国王者に完封負け

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クリスティアーノは得意のFKでもゴールを奪うことができなかった

[4.4 ACLグループリーグ第5節 柏0-2全北現代 柏]

 アジアチャンピオンズリーグ(ACL)グループリーグ第4節、グループEで3位につける柏レイソルは、同1位全北現代(韓国)と対戦した。前後半に1点ずつを許した柏は、無得点に終わり敵地に続いて韓国王者に敗戦。グループステージ突破の可能性は残すものの、厳しい状況に追い込まれた。

 3月30日のJ1第5節・神戸戦に2-1で快勝した柏は、GK中村航輔が欠場となり、GK桐畑和繁がACL第4節傑志戦(●0-1)に続いてスタメン入り。左サイドバックにはDF中山雄太を起用し、2列目の左サイドにはFW山崎亮平がACL第4節傑志戦ぶりに先発として起用された。
 3月の韓国代表欧州遠征に7選手を送り込んでいる全北現代。ポーランド戦(●2-3)で先発したDFホン・ジョンホ、DFキム・ミンジェ、MFイ・ジェソンのほか、1トップとして196cmの長身FWキム・シンウクがスタメンに入った。
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 フィジカルで勝る全北現代に対し、柏はスピーディな攻撃で対向、開始3分にはFW伊東純也のパスを受けたMF江坂任の右からのクロスにFWクリスティアーノが頭で合わせたが、GKソン・ボングンのセーブにあってしまう。

 全北現代もすぐさま反撃。9分にはMFイ・スンギが単身ペナルティエリアまで突破し、中央へ鋭いボールを送ったが味方が合わせることはできず。それでも16分、今度はFWリカルド・ロペスにペナルティエリア内への進入を許すと、GKとの1対1に。シュートは左ゴールポストに弾かれたが、こぼれ球をリカルド・ロペスが自ら押し込み、アウェーの全北現代が先手を奪う。

 自力でのグループステージ突破のために勝ち点3が必要な柏は、神戸戦で全2得点を叩き出した伊東が右サイドからチャンスを演出する。25分、ドリブルでDFをはがして中央にクロスを入れると、江坂がゴール左上へとヘディングシュートを放つが、またしてもGKソン・ボングンの好セーブに阻まれる。

 続く柏の決定機も右サイドから生まれる。39分、MF大谷秀和が右サイドへ大きく展開すると、ボールを受けた伊東はカットインし、ペナルティエリア内のDF小池龍太へとラストパス。しかし、フリーではなった小池のシュートはクロスバーを越えてしまう。

 後半開始と同時に両サイドバックを高い位置にはらせた柏は、右サイドから攻め入ると、こぼれ球を中山がボレーシュートで狙う。ボールは枠をとらえたが、GKソン・ボングにセーブされてしまった。

 柏が押し込む展開が続く中、全北現代も追加点のチャンスをうかがう。10分、右CKをキム・シンウクが頭でピタリで合わせたが、GK桐畑の真正面をつく。20分にはカウンターからリカルド・ロペスのパスを受けたDFチェ・チョルスンがシュートを狙うもゴールマウスを外れていった。

 22分に全北現代はFWイ・ドングッ、26分に柏はFW瀬川祐輔と、攻撃陣で交代のカードを切った両チーム。交代策が奏功したのは、アウェーの全北現代だった。CKの流れから、キム・ミンジェの左からのクロスに対して左足を一閃。鮮やかなボレーシュートを柏ゴールに突き刺し、リードを2点に広げる。

 イ・ドングッのゴールで息を吹き返した全北現代は、プレスの勢いを取り戻して柏から攻撃の自由を奪っていく。敵陣まではボールを運ぶ柏だが、シュートの場面では全北現代守備陣に体を寄せられて決定機をつくることができず。最後まで全北現代ゴールをこじ開けることができなかった。

 21時キックオフの同グループの他会場、傑志対天津権健戦で、2位の天津権健(中国)が引き分けか勝利すると柏のグループリーグ敗退が決定する。18日に行われるグループリーグ最終節で柏は敵地での天津権健戦に臨む。

(取材・文 奥山典幸)

●[ACL]GL第5節2日目 スコア速報(日本勢)

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