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10代積極起用でルヴァン無敗…神戸・吉田監督「自分も試合経験を積んで成長できた」

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監督会見に出席したヴィッセル神戸の吉田孝行監督

[4.4 ルヴァン杯GL第3節 湘南0-3神戸 BMWス]

 ルヴァン杯で若手の積極起用を進めているヴィッセル神戸だが、ここまで2勝1分けの無敗をキープしており、『育成』と『結果』を両立させている。この要因について吉田孝行監督は「若手はベテランとミックスすることで力を出せる」と説明。そんな起用法は、プロ1年目の18歳で定位置をつかんだ自身の経験も糧にしているようだ。

 3-0で勝利したルヴァン杯第3節湘南戦は、18歳MF佐々木大樹(←神戸U-18)と22歳DF宮大樹(←びわこ成蹊スポーツ大)のルーキー2人がそろって初先発。2年目19歳のMF安井拓也もスタメンに名を連ね、神戸U-18から2種登録された17歳DF小林友希も途中出場でピッチに立った。

 吉田監督は試合後の会見で「ベテランの力はよく分かっている」と前置きしつつ、「どれだけできるか見たい。試合に勝つことが前提ですが、クラブとしてやっていかないといけない」と起用の理由を説明。攻撃陣はFW渡邉千真やFWウェリントン、守備陣はDF那須大亮やDFティーラトンのベテラン陣と共存させつつ、若手の能力を引き出すことに成功していた。

 また、第2節鳥栖戦(○2-0)で先発した18歳MF郷家友太(←青森山田高)は直後のリーグ戦で出番をつかんでおり、昨年から準主力級の立ち位置を保っている19歳DF藤谷壮も代表活動の合間をぬってリーグ2試合に出場。すでに実力が認められつつある選手たちにとっても、“テスト”の場として機能しているようだ。

 そのような姿勢は指揮官自身の経験も影響しているという。吉田監督は滝川二高卒業後の1995年、プロ1年目で28試合に出場したが、「自分も試合経験を積むにつれて成長することができた」と振り返る。この日の監督会見では、出場した若手選手の評価を丁寧に説明。ボランチの位置で安定したプレーを見せた安井を筆頭に「すごく良かったですよ」と目を細めていた。

(取材・文 竹内達也)
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