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「さわれないだろう…」柏に立ちはだかった全北現代の若き守護神

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クリスティアーノは最多タイ4本のシュートを放ったが…

[4.4 ACLグループリーグ第5節 柏0-2全北現代 柏]

 韓国代表5選手がスタメンに並んだ全北現代に対し、柏レイソルは最前線の196cmのターゲットマンFWキム・シンウクをうまく封じ込め、ボールを保持する時間を長くしたが、全北現代守備陣にゴール前を固く締められた。

 それでも開始早々にはFWクリスティアーノが、失点後にもMF江坂任のシュートが枠を捉えたが、GKソン・ボングンのファインセーブにことごとく防がれてしまう。昨年、韓国で開催されたU-20W杯で全4試合に出場した20歳の若き守護神だ。「さわれないだろうという角度でボールが入ったと思ったんですけど、そこを阻止された」とクリスティアーノ。勝たなければいけなかった試合で、最後までゴールは遠かった。「全北さんのような洗練されたチームを相手に、小さなミスが命取りになるだろうなと予想されていたわけですけど、我々のミスが続いた時間があったのかなと思いましたし、そう簡単に勝たせてもらえるチームでないことはわかっていましたけど、こういうような形で終わったことは非常に残念に思います」。

 2度目の対戦を前に全北現代のチェ・ガンヒ監督は「伊東選手とクリスティアーノ選手が裏を取る動きができないように、中盤での守備をハッキリさせる。柏のサッカーができないように中盤での守備を大事にした」と柏の2枚看板を名指しで警戒。3月後半の2週間のブレイクを得て「1回リフレッシュできた」というFW伊東純也は、中断明けのJ1・第5節の神戸戦(○2-1)では全得点を挙げる大活躍を見せて、この大一番に弾みをつけていたが、得点まで結びつけることはできなかった。

 ピンチこそ少なかったが、チャンスを確実にものにされて2失点。他会場で2位天津権健が勝利したため、残り1試合で3位柏との勝ち点差は「6」に開き、最終節を待たずに柏のグループステージ敗退が決定した。「今日は自分たちがゲームを支配して、チャンスを数多く作れたり、シュートを打つことができた」と下平隆宏監督は試合の内容については成果を示したが、「相手の決定力が高く、我々の決定力がなかった」と勝負の分かれ目を総括した。

(取材・文 奥山典幸)

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