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[UEFA Young Champions]初コーチ就任の石川直宏氏「より選手目線」の指導で世界へ

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自身初のコーチ業に挑戦する石川直宏

 新たなチャレンジに情熱を燃やしている。昨季限りで現役を引退した石川直宏氏が4日、U-16世代の選手が世界一を競う「adidas UEFA Young Champions 2018 × TANGOLEAGUE」日本代表選抜大会に登場し、世界大会に出場するメンバー6人を選出。今後はコーチとして特別指導を行い、欧州CL決勝の開催地キエフ(ウクライナ)で行われる世界大会に帯同する。

「世界は今、どういうレベルなのか。日本の選手がどこまで通用するのか。日本の良さだけを考えても世界では勝てない。コーチをやりながら、自分の中でもその感覚を見つけて、選手とともに成長していきたい」

 コーチ業は自身初。さらに、サッカーとは違うフットサルへの挑戦となる。盟友のフットサル日本代表小野大輔氏とともに決勝トーナメントを中心に視察し、メンバーを選考した。「特別なことは言うつもりない。選手たちがチャレンジできるようにサポートしたい」。昨季までは現役選手だっただけに「今しか伝えられないものがある」と奮起し、「より選手目線」の指導で世界の舞台に臨む。

「今、世界で求められているのは1対1のところでどれだけ相手をはがせるか。11人制のサッカーとは違うので、かわしたところでまたすぐに人がいる。一回の展開、局面の打開で大きくゲームが変わるし、結果につながる可能性が攻守において重要な位置を占めると思う」

 フットサルは攻守の切り替えが重要になるため、選考にあたって重要視したのは「諦めない姿勢。攻守の切り替えが非常に大事なので、取られたときに取り返す、本質的なところ」だという。若い選手が世界で経験を得ることでU-16世代の底上げ、日本サッカーのレベルを引き上げることが今大会の趣旨。世界基準を体感し、世界との差を埋めるためには「こうして若いうちに海外に出ていくことが大事」と説いた。

(取材・文 佐藤亜希子)

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