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「オレンジがチラつくだけでドキドキする45歳」名波ジュビロ、清水との“静岡ダービー”はスコアレス

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“静岡ダービー”はスコアレスドロー

[4.7 J1第6節 磐田0-0清水 エコパ]

 エコパスタジアムで行われた10位ジュビロ磐田と4位清水エスパルスの“静岡ダービー”はスコアレスドローに終わった。磐田はリーグ戦4試合負けなし(2勝2分)。清水は3戦未勝利(2分1敗)となった。

 磐田は前節の浦和戦(2-1)から先発2人を変更。DFギレルメを2試合ぶり、MF中村俊輔を3試合ぶりにスタートから起用した。フォーメーションは3-4-2-1。ギレルメは左ウイングバック、中村は2シャドーの一角に入った。

 一方、清水は前節の横浜FM戦(0-1)と同じスタメン11人。4-4-2の布陣を採用し、3月7日に行われたルヴァン杯第1節(1-0)に続く“静岡ダービー”の勝利を狙った。

 開始約11秒に清水MF金子翔太がいきなり惜しいシュートを放ち、ビッグチャンスで幕を開けた今季2度目のダービー。その後は昨季3戦3勝の磐田がテンポよく攻め込んだが、清水は同8分にMF石毛秀樹の強烈なミドルシュートが左ポストを叩くと、徐々に出足の鋭い動きでペースをつかんでいく。

 磐田は中村が低い位置でボールを散らし、チームとしてサイドに起点を作るものの、最後はFW川又堅碁を狙ったクロスというやや単調な攻撃。ハイボールは全員が180cmを超える清水の4バックにことごとく跳ね返された。

 なかなか良い形で攻められない中、ハーフタイム直前に中村が左足のキックで違いを繰り出す。前半42分に右CKから鋭く曲がるボールで直接ゴールを狙い、同アディショナルタイム1分には遠めから強烈なシュートを放ったが、いずれもGK六反勇治の守備範囲に飛んだ。

 さらにハーフタイム明けの後半2分、中村が左CKから高精度のクロスを送り、PA内中央の川又がヘディングシュート。しかし、これもGK六反に弾かれた。同8分には清水の金子がPA内で放ったシュートが相手DFにブロックされて前方に飛び、フリーで抜け出した石毛が右足で合わせる。だが、GKカミンスキーに当たってゴール方向に転がったボールはDF大井健太郎にクリアされた。

 試合前に「オレンジがチラつくだけでドキドキする45歳」と自らを表現していた名波浩監督は後半26分、DF櫻内渚に代えてMF荒木大吾を投入。4日のルヴァン杯グループリーグ第3節・甲府戦(3-2)でプロ初得点を含む2ゴールで逆転勝利を導いた24歳MFをピッチへ送り、今季ダービー初勝利に向けて勝負に出た。

 しかし、磐田は後半28分にあわや失点のピンチを迎える。清水DFフレイレのクロスを大井が右足でクリアし切れず、スピードに乗ったボールがゴールへ。不意打ちを食らうような形となったGKカミンスキーだったが、好反応を見せて得点を許さなかった。

 2枚目の交代枠として後半31分にFW小川航基を送り出した磐田に対し、清水も同29分にMF白崎凌兵、同38分にFW鄭大世と攻撃的なカードを切る。磐田は同44分に中村を下げてMF松浦拓弥をピッチへ送ると、1分後にPA手前中央の絶好の位置で小川が倒されてFKを獲得。中村がすでにベンチに退いており、MF田口泰士がキッカーを務めたが、右足のシュートは大きくクロスバーを越え、そのまま0-0でタイムアップを迎えた。

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