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目の前で優勝はさせない!マンUが意地の後半3発で逆転勝ち、マンCの最速Vを阻止

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DFクリス・スモーリングが決勝点

[4.7 プレミアリーグ第33節 マンチェスター・C 2-3 マンチェスター・U]

 プレミアリーグは7日、第33節を行った。エティハド・スタジアムではマンチェスター・シティマンチェスター・ユナイテッドによる“マンチェスター・ダービー”が開催され、3-2でユナイテッドが勝利。シティの優勝は次節以降へ持ち越された。

 前節エバートンに勝利し、2013-14シーズン以来、4年ぶり5度目の優勝に王手をかけたシティ(勝ち点84)。10日にUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)準々決勝第2戦リバプール戦を控えているため、4日の第1戦から4人を変更し、DFファビアン・デルフ、DFダニーロ、MFラヒーム・スターリング、MFベルナルド・シウバを起用した。一方でMFケビン・デ・ブライネ、DFカイル・ウォーカーらがベンチスタート。怪我をしていたFWセルヒオ・アグエロもベンチに入った。

 対する2位ユナイテッド(勝ち点68)は、3月31日の前節スウォンジー戦から中6日でこの一戦を迎えた。その試合からスタメン2人を変更。DFビクトル・リンデレフとMFフアン・マタに代え、DFエリック・バイリーとMFアンデル・エレーラを起用し、ベンチにはFWアントニー・マルシャルとFWマーカス・ラッシュフォードが入っている。

 試合は戦前の予想通り、シティがボールを支配する展開。前半22分、シティは右サイドからB・シウバがカットインし、PA中央でスターリングのリターンを受けて滑り込みながら左足シュートを放つが、GKダビド・デ・ヘアに止められる。それでも、25分にセットプレーから先制点。MFレロイ・サネの左CKからDFクリス・スモーリングに競り勝ったDFビンセント・コンパニが力強いヘディングシュートを叩き込んだ。

 エティハドが歓声に沸く中、前半30分にシティが追加点。サネがGKデ・ヘアのフィードを敵陣で受け、MFイルカイ・ギュンドアンを経由してスターリングがPA左から中央へパスを送る。これに反応したギュンドガンが華麗な反転から右足を振り抜き、ゴール右隅に流し込んだ。さらにシティは33分、36分と立て続けにスターリングにチャンスが訪れたが決めきれず、前半を2-0で終えた。

 前半は屈辱のシュート0本に終わったユナイテッド。後半4分、MFネマニャ・マティッチの横パスをペナルティーアーク手前で受けたMFポール・ポグバが左足を振り抜く。しかし、ユナイテッドのファーストシュートはGKエデルソンにキャッチされた。6分には、シティに決定機。MFダビド・シルバの縦パスをPA右で受けたスターリングが中央へパスを出し、ギュンドガンが右足で狙うが、惜しくもポストを叩き、追加点とはならなかった。

 すると、徐々に攻勢を強めたユナイテッドが反撃ののろしを上げる。後半8分、FWアレクシス・サンチェスが右サイドからセンタリング。エレーラが胸でゴール前に落とし、ポグバが右足で沈め、1点差に詰め寄る。さら10分、敵陣中央でサンチェスにボールを預けたポグバがゴール前に駆け上がる。サンチェスはボールを運んで浮き球パスを供給。これをポグバが頭で合わせ、2-2と一気に試合を振り出しに戻した。

 ユナイテッドの勢いが止まらない。後半24分、敵陣中央の左サイドでFKを獲得。キッカーのサンチェスがGKと最終ラインの間に絶妙なクロスを入れ、うまく抜け出したスモーリングが右足で丁寧に合わせ、3-2と逆転に成功した。直後にシティベンチが動き、B・シウバとシルバを下げ、デ・ブルイネとFWガブリエル・ジェズスをピッチに送り込んだ。さらに31分には、ギュンドガンに代えてアグエロを入れ、ジョゼップ・グアルティオラ監督は交代カードを使い切った。

 ジョゼ・モウリーニョ監督はこれで安心はしていない。後半37分、全得点に絡んだサンチェスを下げてラッシュフォードを投入。さらに40分には、MFジェシー・リンガードに代えてMFスコット・マクトミネイを入れ、中盤の守備を固めた。44分にはアグエロのヘディングシュートをGKデ・ヘアがファインセーブ。試合はそのままユナイテッドが3-2で勝利。目の前での宿敵の優勝を阻止した。一方のシティは、プレミア史上最速優勝の新記録を樹立とはならなかった。

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データ提供:Opta
※大会の公式記録と異なる場合があります

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