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[MOM518]順天堂大MF長倉幹樹(1年)_デビュー戦ゴール決めたシャイボーイ

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デビュー戦で初得点を決めたMF長倉幹樹(1年=浦和ユース)

[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.8 関東大学L1部 順天堂大4-0東洋大 味フィ西]

 順天堂大の今季1号は、ルーキーのゴールだった。前半25分、右サイドからMF新関成弥(1年=清水ユース)が上げたクロスにMF長倉幹樹(1年=浦和ユース)が反応。GKの手前で頭で触れ、ゴールに流し込んだ。

 試合後、開幕戦ゴールの感想を聞こうと、長倉を止めた。「嬉しいです」。その後、数秒間の沈黙。「人前に出ると緊張する。人見知りなんです。サッカーは大丈夫なんですが」。ピッチ上で見せる姿とのギャップに初々しさがにじみ出た。

 大学で即先発の座を勝ち取れるとは思っていなかったという。本来FWを主戦場とする長倉だが、この日任されたポジションは左MF。浦和レッズユースで学んだ対応力が評価されての抜擢だった。

 また長倉にとっては、同じ1年生3人で同時にピッチに立てたことも心強かった。アシストをくれた新関、そして同サイドバックで先発したDF長谷川光基(1年=FC東京U-18)とは常に声を掛け合って、連携を深めていった。

 長倉は昨季はプレミアリーグEASTで4位タイの7得点を記録した。本人もFWとしてプレーしたいという野望を常に持っている。ただそのポジション争いはし烈で、同じく右MFで先発した新関も、昨季はプレミアリーグEASTで長倉を上回る8得点を記録した実力者だ。

 ただデビュー戦ゴールは何よりの自信、そしてアピールになった。「まだ1試合なのでどうなるか分からない」と慢心もない。人生初の寮生活で私生活は「人見知りなのでこれからかな」とはにかむ18歳だが、サッカー面では最高のスタートを切った。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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