[MOM2471]阪南大高DF高木践(2年)_瞬時の動きで封殺!02年生まれ世代の“掃除人”
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.8 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 阪南大高 3-1 米子北高キンチョウ]
本人は普段に比べて得意の空中戦で競り勝てなかったことを不満がっていた。「いつもやったら競れているところをきょうは相手が上手くて競れていなかった」。171cmの自身よりも一回り大きな米子北高の2トップとの空中戦で苦戦。それでも、阪南大高CB高木践(2年)は、印象的なプレーを続けて、大きく勝利に貢献した。
米子北はサイドからの突破で決定的なクロスを上げてきていたが、高木は必ず相手の前方に身体を入れてクリア。前半終了間際にはGKが弾いてゴール前にこぼれたボールにいち早く反応してスーパークリアしたシーンもあった。後半はクロスの本数が増加。それでも、背番号19の2年生DFは頼もしい動きでことごとく相手のチャンスを潰していた。
濱田豪監督が「(ボールが)足元に落ちても掃除できる。あの能力は凄く高い」と評するカバーリング能力の高さを発揮。コンビを組んで1か月弱のCB中村成龍(3年)との連係も上々で、スムーズなチャレンジ&カバーによって米子北の反撃を1ゴールのみで凌いで見せた。
「(カバーリングは)たまたまです。DFとしていつも通り、普段からやっていることをしっかり、がむしゃらにやった。いつも(中村)成龍くんとの距離感は大事にしている。チャレンジとカバーをこの一週間、コーチからも言われていた」。
普段とは景色の違うキンチョウスタジアムでのプレー。だが、「普段通り」を心掛け、迷わずに思い切りプレーすることを徹底。ミスした味方に積極的に声がけするなど、「今年は自分がしっかりまとめて。今年できなかったら来年もできないと思うので、今年しっかりやりたい」というリーダーとしての心構えも表現していた。
昨年は主にSHとしてプレー。171cmと小柄なこともあって本人は将来的にSBでのプレーを希望する。だが、初速の速さと跳躍力など身体能力の高さはCBとしても強豪と渡り合い、封じることのできる武器。本人も、指揮官もこの日の空中戦の出来については満足していなかったが、それでも持ち前のスピード、カバーリング能力を発揮したCBの存在感は非常に大きかった。
02年の早生まれで、この日視察に訪れていた森山佳郎監督率いるU-16日本代表入りする資格がある。外国人選手とは昨夏、「2017大阪市国際ユースサッカー大会」でFCゼニトU-18(ロシア)と対戦し、その際は左SBとしてプレーして完敗だったというが、当時からレベルアップしていることは間違いないだろう。本人に代表入りへの意識はまだなく、「しっかり自分のプレー、チームのことだけを考えてやりたいです」ときっぱり。それでも今後、プレミアリーグで結果を残し続ければ自然と注目度は高まってくるはずだ。
(取材・文 吉田太郎)
●2018高円宮杯プレミアリーグWEST特集
[4.8 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 阪南大高 3-1 米子北高キンチョウ]
本人は普段に比べて得意の空中戦で競り勝てなかったことを不満がっていた。「いつもやったら競れているところをきょうは相手が上手くて競れていなかった」。171cmの自身よりも一回り大きな米子北高の2トップとの空中戦で苦戦。それでも、阪南大高CB高木践(2年)は、印象的なプレーを続けて、大きく勝利に貢献した。
米子北はサイドからの突破で決定的なクロスを上げてきていたが、高木は必ず相手の前方に身体を入れてクリア。前半終了間際にはGKが弾いてゴール前にこぼれたボールにいち早く反応してスーパークリアしたシーンもあった。後半はクロスの本数が増加。それでも、背番号19の2年生DFは頼もしい動きでことごとく相手のチャンスを潰していた。
濱田豪監督が「(ボールが)足元に落ちても掃除できる。あの能力は凄く高い」と評するカバーリング能力の高さを発揮。コンビを組んで1か月弱のCB中村成龍(3年)との連係も上々で、スムーズなチャレンジ&カバーによって米子北の反撃を1ゴールのみで凌いで見せた。
「(カバーリングは)たまたまです。DFとしていつも通り、普段からやっていることをしっかり、がむしゃらにやった。いつも(中村)成龍くんとの距離感は大事にしている。チャレンジとカバーをこの一週間、コーチからも言われていた」。
普段とは景色の違うキンチョウスタジアムでのプレー。だが、「普段通り」を心掛け、迷わずに思い切りプレーすることを徹底。ミスした味方に積極的に声がけするなど、「今年は自分がしっかりまとめて。今年できなかったら来年もできないと思うので、今年しっかりやりたい」というリーダーとしての心構えも表現していた。
昨年は主にSHとしてプレー。171cmと小柄なこともあって本人は将来的にSBでのプレーを希望する。だが、初速の速さと跳躍力など身体能力の高さはCBとしても強豪と渡り合い、封じることのできる武器。本人も、指揮官もこの日の空中戦の出来については満足していなかったが、それでも持ち前のスピード、カバーリング能力を発揮したCBの存在感は非常に大きかった。
02年の早生まれで、この日視察に訪れていた森山佳郎監督率いるU-16日本代表入りする資格がある。外国人選手とは昨夏、「2017大阪市国際ユースサッカー大会」でFCゼニトU-18(ロシア)と対戦し、その際は左SBとしてプレーして完敗だったというが、当時からレベルアップしていることは間違いないだろう。本人に代表入りへの意識はまだなく、「しっかり自分のプレー、チームのことだけを考えてやりたいです」ときっぱり。それでも今後、プレミアリーグで結果を残し続ければ自然と注目度は高まってくるはずだ。
(取材・文 吉田太郎)
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