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[プレミアリーグWEST]U-17代表の10番は次の段階へ。MF福岡慎平「プレミアEAST、WESTの中で一番くらいの選手に」

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U-17W杯で日本の10番を背負った京都サンガF.C.U-18MF福岡慎平

[4.8 高円宮杯プレミアリーグWEST第1節 京都U-18 1-5 東福岡高 キンチョウ]

 京都サンガF.C.U-18は前半6分に左FKをファーサイドのCB井上航希(2年)が折り返し、最後は中央のFW服部航平(3年)が1タッチでゴールへ押し込んで先制。すぐさま同点に追いつかれたが、ボールを握って試合を進めていた。

 東福岡はDF間の距離感を狭くしてパスコースを消してきていた。だが、U-19日本代表のボランチ・MF福岡慎平(3年)が「ヒガシは間締めているようで空いていて、ギリギリまで待てば間は空いていた」と振り返ったように、相手ディフェンスのタイミングをずらすような縦パスを狙う福岡を中心としたパスワークによって京都U-18はチャンスを作り出していた。

 高さのある相手最終ラインとの空中戦勝負を避け、下で勝負。岸本浩右監督は「ラインのギリギリを狙うことをトレーニングからやっていることなので、それは出してくれたんですけれども……」と説明する。福岡やMF杉田迅(3年)、CB江川慶城主将(3年)が軸となってボールを動かし、服部やFW山田楓喜(2年)が相手DFラインとの駆け引きから間を取ってゴールを奪おうとした。ただし、東福岡の粘り強い守りをなかなか崩すことができず。逆に運動量の落ちた後半に突き放されてしまった。

 それでも、福岡は「前半、正直内容は悪くなかったし、全然下を向くことはないと思います」と語る。全体の運動量が落ちたことを反省しつつもその言葉は前向きだった。岸本監督が、この日のプレーについて評価していた福岡は、1月にU-19日本代表のスペイン遠征を経験。U-17日本代表の主将として臨んだ昨年のU-17W杯から、代表チームでも新しいスタートを切っている。

「自分の中では(U-19日本代表の影山雅永監督から)質をもっと求められましたし、色々なことを要求されたので、それができないと代表には選ばれないと思いますし、このプレミアEAST、WESTの中で一番くらいの選手にならないとダメだと思う」と意気込む。

 そのために求めているのは得点と結果。京都の岸本監督からは「バランス取るいい選手なんかいっぱいいる」「それプラス点取れる選手になれば絶対に幅が広がる」と一段階上のプレーヤーになるためのアドバイスを受けているのだという。

 だからこそ、はっきりとした目標を掲げて臨んでいる今シーズン。「いい言葉をもらったので、本当にそういう選手になったら怖い選手にもなれますし、代表にも選ばれると思う。ユースで結果を残したらトップにも出られると思うので結果にこだわりたいと思います」。目に見える結果を残して代表、トップチームに駆け上がる。

(取材・文 吉田太郎)
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