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昌平高の後輩が明かす、磐田MF針谷岳晃の高校時代と“ハンパない”一面

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昌平高時代(左)とU-21日本代表でのMF針谷岳晃

 今年のJリーグは例年以上に10代選手の活躍が光るスタートになっています。ゲキサカではプロ1、2年目選手の高校時代を知る後輩たち(現役高校生プレーヤー)に対して、現在プロで活躍するヤングプレーヤーの高校時代についてインタビュー。彼らのピッチ内、ピッチ外で“ハンパなかった”一面や意外な一面とは?

 第4回は、東京オリンピック日本代表候補の技巧派MF。3月にU-21日本代表パラグアイ遠征メンバーにも選出されたMF針谷岳晃選手(ジュビロ磐田)についてです。高校時代は埼玉の新鋭・昌平高の司令塔として、初出場したインターハイで王者・東福岡高を彼の直接CK弾で破るなどベスト4進出。高校選手権のピッチに立つことはできませんでしたが、高い評価を得て磐田への加入を決めました。今年、昌平の主将を務めるCB関根浩平選手(3年)と10番候補のFW森田翔選手(3年)、そして俊足アタッカーのMF伊藤雄教選手(3年)が、2学年上の先輩について教えてくれた(紹介してくれた3人の写真はコチラ)。

―針谷選手は東京五輪代表候補にも入っているが、活躍は予想していた?
関根「高校の時からめちゃくちゃ上手かったので、代表に入ってもタケくん(針谷)なら納得というか、普通です」
森田「代表入るとは思っていなかったんですけれども(微笑)、インターハイで凄い結果を残して代表に入ったので凄いと思います」
伊藤「最初から上手くて、でも代表に入れるレベルではないと思っていたんですけれども(苦笑)、インハイであんなに上手いプレーをして代表に入れるレベルだなと思いました」

―高校の時はどんな存在だった?
関根「試合中は、自分はCBだったので近くにタケくんがいたのでボールをすぐにタケくんに渡したり、頼っていた部分がありましたね。ピッチ外ではフレンドリーなので、(2学年下の)自分たちにも気軽に話かけてくれたりして優しかったです」
森田「練習中とか、ここにパスが来るのかというパスが来たり、勉強になるところがあって、私生活もフレンドリーだったので気軽に話せた感じでした」
伊藤「プレー中は、ポジションは違うんですけれどもボールを獲りに行くときは大変な選手でした。(針谷からは)獲れないので獲りに行きたくなかったです」

―彼の印象を一言で表すと?
関根・森田・伊藤「ちょっと、子どもっぽくね?」
関根「例えば、ボールをぶつけてきたり、ちょっと幼いっす」
関根・森田・伊藤「ピッチ外では子供っぽいところが一番でした」

―ここがハンパなかったというところは?
関根「プレースキックはハンパなかったですね。練習でCKとかFKのセットプレーの練習をするんですけれども、FKとかは蹴れば大体入っていました。インターハイでもそうでしたけれどもCKからの直接だったり、キックの質はめちゃちゃ高かったです。(インターハイの東福岡戦は)凄かった。2試合連続CKで決めていますし」
森田「“針谷ターン”がヤバかったです。本当にハンパなかったです。一発で逆取ったり。中盤で全然獲られないので参考にしたいです」
伊藤「やっぱりタケくんと言ったらパスです。出てくるタイミングじゃないところで出てきたりして、相手が読みづらいというのもあって凄かったです」

―この試合、凄かったなというと東福岡戦?
関根・森田・伊藤「全部凄かった」
関根「タケくんが全然ダメだったという試合は見たことないです」
関根・森田・伊藤「(プリンスリーグ)参入戦の日大藤沢戦は特に凄かったですね」

―練習姿勢は?
関根「練習の時はめちゃくちゃマジメにするんですけれども、終わるとボール当ててきたり、股抜いてきたり、オンとオフとを切り替えるところがあった」

―あまり怒ったりはしない?
関根・森田・伊藤「それは無かったです。勉強もできましたね」

―今年の昌平で針谷2世はいる?
関根「そんな選手はいないですね。(少し考えて、)いないですね。(敢えて挙げるならば)原田(虹輝)がタケくんの“半分くらい”ですかね」

―3人とも将来、針谷選手と同じプロを目指していると思うが、それへ向けての意気込みを教えてください。
関根「タケくんや(松本)泰志くんが昌平高校からプロという道を作ってくれたので、2年連続で出ているというのもあるし、少しプロが身近になったというのもある。自分たちも高卒でプロを目指せるようになりました」
森田「自分も先輩たちが道をつくってくれたので、プロという道を歩んでいけたらなと思っています」
伊藤「2年連続プロが出ていて、自分たちが途絶えさせる訳にはいかない。一人でも多くプロになろうと思うし、みんなで頑張っていけばなれると思うので頑張ります」

―最後に針谷選手へのエール
関根「Jリーグでの活躍をみんな楽しみにしているので頑張ってください」

(取材・文 吉田太郎)

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