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鮮やかな逆転劇!札幌が柏に競り勝ち連勝を「3」に伸ばす

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J1通算100試合出場の都倉賢(9番)が決勝点

[4.14 J1第8節 柏1-2札幌 三協F柏]

 三協フロンテア柏スタジアムではともに勝ち点11で並ぶ、7位柏レイソルと6位北海道コンサドーレ札幌が対戦した。柏のMF亀川諒史、札幌のMF宮吉拓実がそれぞれ移籍後初得点を挙げて前半を終えると、終了間際にFW都倉賢が決勝点。札幌が逆転で3連勝を飾った。

 ホームの柏は前々節では首位・広島に苦杯をなめたが、11日の鳥栖戦では2-1で快勝。その鳥栖戦の先発から2選手を変更し、MF大谷秀和がボランチ、FW江坂任が1トップに。FWクリスティアーノは今季リーグ戦で初めてベンチからのスタートとなった。
 4戦負けなし(3勝1分)と調子を上げている札幌。3日前の湘南戦(○1-0)から3選手を入れ替え、宮吉とDF石川直樹が今季リーグ戦初先発を果たし、湘南戦でアディショナルタイムに決勝点を挙げた都倉を1トップにすえた3-4-2-1でキックオフを迎えた。
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 立ち上がり、ポゼッションで優位に立った柏がチャンスをつくっていく。5分、高い位置でボールを受けたMFキム・ボギョンがペナルティエリアに縦パスを入れると、逆サイドから亀川が走り込む。札幌DFより早くボールにさわった亀川がシュートまで持ち込んだが、GKク・ソンユンに阻まれてしまう。

 柏ペースで試合が進む9分、試合が動く。中央で大谷からのパスを受けた江坂が左サイドに展開。亀川はドリブルでMF駒井善成を振り切ると、右足を振り抜く。DF進藤亮佑がシュートコースに入るも及ばず、シュートは札幌ゴールを揺らし、柏が先手をとる。

 ここまでほとんどチャンスがなかった札幌だが、敵陣で得たスローインの流れからチャンスを創出。右サイドでボールをつなぐと、MF三好康児のクロスを宮吉がヘディングで合わせて、失点から4分で試合を振り出しに戻す。

 なおも札幌は都倉が単身ドリブルで持ち上がりペナルティエリアまで進入すると、最後は三好がゴール至近距離から右足でシュートを放ったが、GK桐畑和繁が好守でしのぐ。

 同点とされてしまった柏だが、パスワークで札幌を凌駕しチャンスを重ねていく。23分、DF小池龍太がFW伊東純也とのワンツーで右サイドを突破し、GKとDFの間に鋭いボールを送ったが、うまく合わせることはできない。31分には、札幌のクリアボールを大谷がダイレクトで前線につけると、キム・ボギョンもダイレクトでクロス。MF中川寛斗が頭で合わせたが、シュートはゴールポストに弾かれてしまう。

 1-1で前半を折り返すと、後半の立ち上がりは札幌が圧力を強める。2分、MF菅大輝の左からのクロスが逆サイドに流れると、駒井がDF中山雄太を外してクロス。中央で宮吉がジャンピングボレーでとらえるもGK桐畑がビッグセーブを見せ、こぼれ球に都倉が反応したが、ボールはゴールマウスを外れていった。

 その後も札幌の時間が続き、押し込まれる展開が続いた柏は、クリスティアーノをピッチに送り込む。24分には亀川の横パスを受けた大谷が右足で狙ったが、シュートはクロスバーを越えてしまう。

 34分、MF兵藤慎剛の左CKからDF石川直樹がヘディングで合わせるもGK桐畑がセーブ。こぼれたところをMF早坂良太がつめたが、シュートは枠をとらえることができない。それでも札幌は42分、右サイドで粘った三好が上げたクロスに都倉が飛び込む。これがゴール右に吸い込まれ、ついに札幌が逆転に成功する。

 札幌は最後まで攻めの姿勢を見せると、柏に反撃を許さず、逃げ切りに成功。敵地での柏戦で10年ぶりの勝利を飾った札幌は、不敗記録を「5」とし、勝ち点を14に伸ばした。

(取材・文 奥山典幸)

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