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練習の成果で移籍後初得点も逆転負け…柏MF亀川「勝てなかったのがすべて」

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移籍後初ゴールでチームメイトに祝福される亀川

[4.14 J1第8節 柏1-2札幌 三協F柏]

 ペトロヴィッチ監督以下、札幌がよくなかったと振り返った前半。柏レイソルが多くの時間でボールを支配して攻める展開となった中、最初のビッグチャンスを迎えたのはMF亀川諒史だった。開始5分、キム・ボギョンがペナルティエリア右に入れた縦パスにDFラインの背後をとった亀川が反応すると、決定機を迎えたがシュートはGKク・ソンユンに防がれてしまう。

 それでも、9分にはFW江坂任からのパスを左サイドで受けるとMF駒井善成との1対1の場面になる。「1回縦に行こうと思ったんですけど、思いっ切り縦を切ってくる感じがあった」と判断した亀川は、カットインを選択。バランスを崩した駒井を置き去りにしてペナルティエリアに入ると、右足を一閃。鋭いシュートはGKク・ソンユンの左を抜いて札幌ゴールに刺さった。

「あの角度、あの右足のシュートはレイソルに来てから全体練習が終わってから個人的に取り組んでいた部分でもあったので、ゲームで出したのはよかったと思います」。今季、福岡から加入した亀川にとって、狙い通りの移籍後初ゴールとなった。

 第6節の広島戦で負傷退場したFW山崎亮平に代わって2列目の左に入った亀川は、続く鳥栖戦では同じポジションで先発を果たすと、札幌戦でも起用された。左サイドバックを主戦場とする亀川にとっては「プロになって初めてやるポジション」だが、「運動量だったりというところは、どこで出てもやらないといけないと思っているので、それにプラスして個人のところを出していければ」という思惑どおり、ゴールという形でチームに貢献した。

 亀川の得点で先行した柏だが、4分後に同点弾、終了3分前には逆転弾を許してしまい、「チームとして勝てなかったのがすべて」と悔しい表情を浮かべた。3月末から1か月以上にわたる連戦の中、チームは白星と黒星どちらも重ねている状況だ。「連戦が続いていくので、しっかりいい準備をしてやっていければ」。柏の次戦は18日、アウェーでのACL・天津権健戦(中国)だ。

(取材・文 奥山典幸)

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