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[プレミアリーグEAST]「初出場とは思えない」。流経大柏の1年生CB藤井、デビュー戦で市船を完封

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流通経済大柏高の1年生CB藤井海和(28番)はデビュー戦を無失点で終えた

[4.15 高円宮杯プレミアリーグEAST第2節 流通経済大柏高 0-0 市立船橋高 流通経済大柏高G]

 流通経済大柏高での公式戦デビュー戦が市立船橋高との“ライバル対決“。前日に先発起用されることを知ったという1年生DFにとっては間違いなくプレッシャーになっていたはずだが、173cmCB藤井海和(1年)は堂々としたパフォーマンス。自信を持っているという球際で強さを発揮して相手の攻撃を潰し、スピードも活かしたカバーリングとインターセプトも披露した。

 そして本田裕一郎監督が「何よりハートがある」という部分も表現して90分間を無失点。ピンチの数は多く、本人もポジションニングの部分やマークの受け渡しの部分を反省点に挙げていたが、「課題はたくさん残りましたけれども良かった」と素直な感想を口にしていた。

 2年ぶりにプレミアリーグへ復帰した流経大柏は、世代を代表するCB関川郁万主将(3年)が長期離脱中。厳しい状況にあるが、本田監督が「今年の1年生は大学生相手でも物怖じしない」と期待する1年生から楽しみな存在が現れた。

 中学時代に所属したS.T.FCから当初は他校への進学を考えていたという藤井だが、「(流経大柏には関川)郁万さんとかいるし、目標にしていけばいいんじゃないかと言われてきました。日本でトップレベルのCBの人が身近にいるのは目標になる」という理由で流経大柏へ加入した。

 そしてプレミアリーグで早くも登録メンバー入りを果たすと、第2節でデビュー。「市船には流経は負けたくないし、個人としても燃えるものもあった。絶対にDFとして無失点で終わりたかった」。流経大柏と市立船橋のライバル関係を理解し、絶対に負けられないと考えていた一戦。冷静さとハートの強さを見せて戦い抜いたDFについては、ピッチサイドから応援していた関川も「頑張っていた。初出場とは思えない」と称賛していた。

 この日の無失点は自信に。藤井は「自信もってやれば3年生でも2年生でも通用するのが分かりました。まだ自分は1年(生チーム)の中でもスタメンかも分からない、きょうは出れたけれども、たまたま出れただけなので、たまたまでなくしっかり出られるようになって、郁万さんが戻ってきても隣で支えられるようになりたい」と力を込めた。

 03年の早生まれでU-15日本代表世代。流経大柏で3冠、そして年代別日本代表、プロ入りを目標に掲げる万能型のCBはまず、熾烈なチーム内競争を勝ち抜いて2度目の出場を目指す。

(取材・文 吉田太郎)
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