beacon

今季ACL初黒星の鹿島は2位通過、ラウンド16で上海上港と対戦へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

鹿島は水原に敗れて2位通過

[4.17 ACLグループリーグ第6節 鹿島0-1水原三星 カシマ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は17日、グループリーグ最終節を行い、すでにH組2位以内を確定させている鹿島アントラーズはホームで水原三星(韓国)に0-1で敗れた。今大会初黒星の鹿島は2勝3分1敗で勝ち点9のまま、3勝1分2敗の勝ち点10に伸ばした水原に抜かれ、首位の座を明け渡した。H組2位となった鹿島は5月9、16日に行われる決勝トーナメント1回戦でF組1位の上海上港(中国)と対戦する。

 鹿島は14日のJ1名古屋戦(2-0)から先発6人を変更した。DF内田篤人、MF小笠原満男、FW金崎夢生らがベンチスタートとなり、DF伊東幸敏、DF犬飼智也、MF永木亮太が公式戦2試合ぶりの先発。FW金森健志は前節の上海申花戦(2-2)以来、公式戦4試合ぶりの先発となった。MF三竿健斗の実兄であるDF三竿雄斗は今季公式戦初出場初先発。今季、阪南大から加入したルーキーのFW山口一真はプロ公式戦初先発を果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 引き分け以上で1位突破が決まる鹿島に対し、水原三星も勝てば自力で決勝トーナメント進出を決められる状況で迎えた最終節。鹿島は序盤から連続してCKのチャンスを獲得するなど果敢に攻め込むが、決定的な場面をつくるまでには至らない。両チームが攻め合う展開の中、膠着状態を破ったのはセットプレーだった。

 水原は前半31分、MFヨム・ギフンがMF中村充孝に倒され、PA左手前の絶好の位置でFKを獲得。キッカーを務めたFWバギニーニョが右足でグラウンダーのボールを蹴り込むと、ゴール前に走り込んだFWデヤン・ダムヤノビッチが右足を伸ばしてコースを変え、先制のゴールネットを揺らした。

 1点を追う展開となった鹿島だが、チャンスらしいチャンスをつくれないまま前半の45分間を終え、後半に折り返す。後半10分、金森の縦パスをFW鈴木優磨がワンタッチで左サイドのスペースに展開。山口がドリブルで駆け上がり、そのままフィニッシュまで持ち込んだが、右足のミドルシュートはわずかにゴール右へ外れた。

 ようやく決定機をつくったが、その後もなかなかリズムに乗り切れない。後半17分には最初のカードを切り、中村に代えてMF土居聖真を投入した。後半20分、永木の右足ミドルもGKがセーブ。5バック気味に守備を固める水原守備陣を攻めあぐねる時間が続いた。

 鹿島は後半33分、永木に代えて金崎を投入。山口が右サイドハーフ、土居がボランチへそれぞれポジションを移した。同38分からは山口に代わって小笠原がピッチへ。小笠原と三竿健のダブルボランチとなり、土居は右サイドハーフに戻った。後半44分、三竿雄の左CKに犬飼が合わせるが、ヘディングシュートはゴール上へ。結局、最後まで1点を奪えず、0-1の零封負け。水原が逆転で首位突破を決め、鹿島はH組2位で決勝トーナメントに進むことになった。

(取材・文 西山紘平)

●ACL2018特設ページ

TOP