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「あのまま負けたら壊滅的な雰囲気に…」横浜FM伊藤翔がチーム救う2発

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2得点を奪った横浜F・マリノスFW伊藤翔

[4.18 ルヴァン杯GL第4節 FC東京2-2横浜FM 味スタ]

 苦しい展開だった。試合開始早々の前半1分に先制点を献上し、同38分には追加点を奪われた。しかし、2点のリードを許して迎えた後半、横浜F・マリノスFW伊藤翔がチームを救う2ゴールを叩き込んだ。

 思うように攻撃の形を作れなかった前半は「相手も良いリズムで守れていて、そこをなかなか突破できなかった」ものの、「後半に入ってオフェンシブの選手が相手の間でボールを受けることができて、徐々に攻められるようになった」と後半に入ると攻撃にリズムが生まれ、相手を押し込む時間帯が続いた。

 そして、後半22分には鮮やかな連係からゴールを陥れる。左サイドのFW仲川輝人からパスを受けたMF中町公祐が縦パスを打ち込むと、MF吉尾海夏がワンタッチで落としたボールに反応した伊藤が豪快に右足シュートで突き刺して、1点差に詰め寄った。「球が来たときに(吉尾)海夏が後ろにいると分かっていたのでスルーしてワンツーしようとして、思い通りにいって良かった。良い所に落としてくれたので打つだけだった」と巧みなタッチで得点をお膳立てした吉尾に感謝を示す。

 さらに後半39分には右サイドを突破した仲川のグラウンダーのクロスがファーサイドまで流れてくると、落ち着いて左足で合わせてネットを揺らし、値千金の同点ゴールを記録。試合は2-2の引き分けに終わったが、リーグ戦で2連敗していたこともあり、「あのまま(0-2のまま)負けていたらチームが壊滅的な雰囲気になりそうだったので、そこは防げたので良かった」と安堵の表情を浮かべつつ、「でも、欲を言えば勝ちたかった」と悔しさを滲ませた。

(取材・文 折戸岳彦)
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