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「こういうサッカーが生きる」川崎FのルーキーMF脇坂泰斗がACLでプロデビュー

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MF脇坂泰斗がプロデビュー

[4.18 ACLグループF第6節 川崎2-2蔚山 等々力]

 ACLの舞台でプロデビューを迎えた。今季、阪南大から川崎フロンターレに加入したルーキーMF脇坂泰斗は後半24分からピッチに入った。川崎フロンターレU-18で育ち、大学経由で“復帰”。デビュー戦で等々力競技場のピッチに立ち、「楽しかった。思ったより緊張はしなくて、気持ちの高ぶりはあった」と待望の瞬間を迎えた。

「僕が入ったときは間延びしていた。チームのテンポを保ちながら、叩いて中に入っていくことを意識した」。途中出場でトップ下の位置に入ると、ワンタッチでつないで攻撃にリズムを生み、前線のコンビネーションに溶け込んだ。「僕自身、こういうサッカーが生きるというのはあります。もう少し変化をつけられたらよかった」。

 得点力、ゴールにつながる決定的なパスが持ち味のテクニシャン。「デビューまではチームの中でどう自分の良さを出していくかを考えた。チームメイトとの関わりも自分の特徴」。自身の特徴を示し、周囲を生かすプレーの質を高め、「今日試合に出て、方向性は間違っていなかったのかな」と手応えをつかんだ。

 大卒ルーキーの活躍は刺激になっていた。すでに同僚のMF守田英正、同じ阪南大から鹿島に加入したFW山口一真らがプロデビュー。「早く出たいなという気持ちはあった」。再び川崎Fのユニフォームに袖を通し、第一歩を踏み出した。次はリーグ戦デビューへ。焦らず、着実に日々のトレーニングを積み上げ、“その時”を待つ。

(取材・文 佐藤亜希子)
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