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強豪校の練習施設に潜入取材。J1デビュー・広島MF松本も過ごした昌平の寮、グラウンドは…

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埼玉の新鋭、昌平高の練習グラウンド

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第1回は16年インターハイ4強、昨年は埼玉5冠、関東大会制覇を達成し、MF針谷岳晃(現磐田)、MF松本泰志(現広島)、FW佐相壱明(現大宮)と2年連続でJリーガーを輩出している昌平高(埼玉)だ。

■人工芝グラウンド


 11年秋に完成した全面人工芝のグラウンド。練習場となっているこの人工芝グラウンドは、校舎の真横にある。本格強化をスタートしてから10年ほどの昌平だが、14年2月の県新人戦初優勝前にグラウンドは整備されていた。ボールを大事に攻撃するスタイル、個性ある選手はこのグラウンドによって養われている。


 ハイレベルなタレントたちがトレーニングからしのぎを削る。昌平高の全面協力の下、急速に力をつけている中学年代の新興勢力、FC LAVIDAもこのグラウンドでトレーニングしている。




 取材日には昨年度、全国高校ラグビー大会に初出場したラグビー部と反面ずつ使用。シュートゲームなどを行っていた。人工芝ピッチの周りには陸上用のトラックも整備されている。


 Aチームの練習終了を待つBチームの選手たちは、ゴール裏のスペースでリフティングや柔軟体操からトレーニングをスタートしていた。

■部室はオーソドックス


 トレーニング中に見せてもらった部室。学年ごとに分けられたスペースで着替えを行う。

■寮は全室ウォシュレット付きトイレ?


 遠方より通う生徒のために整備された天青寮。全室ウォシュレット付きトイレ!という寮にはサッカー部員のほか、野球部員、ラグビー部員など40人以上が生活している。



 食堂、共同の浴室のほか、大きな鏡のあるトレーニングルーム、パソコンルーム、畳の客室も。

■整理された部屋も公開


 
 先日、広島でJ1デビューを果たした松本もこの寮の出身者。MF伊藤雄教(現3年)によると、下級生の質問にも優しく応えてくれていたという。サッカー部員のほとんどは自宅からの通学組だが、遠隔地から挑戦している選手への環境も整備。好環境の中でチームは日本一を目指している。

(取材・文、写真 吉田太郎)

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