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昨季優勝争いを演じた川崎Fと鹿島の熱きバトル再び…ここが巻き返しを図る好機だ

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 J1リーグは15連戦の真っただ中だ。前節から中3日、もしくは中2日というタイトなスケジュールで試合が続いている。21・22日には第9節の9試合が開催。等々力陸上競技場では21日、川崎フロンターレ鹿島アントラーズが対戦する。昨季首位の川崎Fと2位の鹿島はともに今季、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を戦ってきたが、川崎Fはグループステージで敗退し、鹿島はラウンド16に進出と明暗が分かれた。

■公式戦6試合勝ち星がない川崎F
 川崎Fの直近の試合は18日、ACLグループステージ第6節の蔚山現代戦。ホーム・等々力でのグループステージ最終節は前半、MF鈴木雄斗、長谷川竜也が決めて2点を奪ったものの、後半に追い付かれて2-2のドローに終わった。J1王者として臨んだアジアの戦いは、グループF最下位での敗退という屈辱的な結果となった。

 この試合を含めて川崎Fは公式戦6試合白星がない。勝利は3月18日の第4節・名古屋戦(1-0)までさかのぼる。この間、第5節・広島戦(0-1)では試合終盤にパトリックの一撃で敗れ、続く第6節・横浜FM戦(1-1)、第7節・C大阪戦(1-2)では、ともに先制するも失点を喫し、勝ち点3を逃している。リーグ前節・仙台戦は公式戦5試合ぶりの無失点に終わったものの、本来の持ち味であるはずのビルドアップと攻撃力が相手に抑えられ、スコアレスドローに終わった。

 この試合の川崎Fは前半、1トップの知念慶にボールを預ける形に終始。「鬼さん(鬼木達監督)もハーフタイムに言っていましたが、蹴りたくない。蹴るのは、僕らのサッカーではないので」と、知念が振り返ったように、「相手(川崎F)の良さである中盤を消しにいくことをチームとしてやった」(MF野津田岳人)と仙台の術中にハマり、自分たちの形を出し切れず。後半はFW大久保嘉人が投入され、主導権をつかんだ時間帯もあったものの、最後までゴールを揺らすことはできなかった。C大阪戦でFW小林悠が負傷し、戦列を離れているが、FW齋藤学がACL蔚山戦で先発出場して先制点を演出するなど、調子が上向きなのは朗報か。いすれにしても総力戦になることは間違いない。

■鹿島、対川崎Fの対戦成績は不利だが…
 対する鹿島は17日のACL第6節で水原三星とホーム・県立カシマサッカースタジアムで対戦。0-1で敗れてグループH首位の座を水原に譲ったものの、2位で日本勢唯一のラウンド16進出を決めている。リーグ戦では8位に沈んでいるが、前節で名古屋に2-0で勝利を収め、公式戦5試合ぶりの白星を挙げた。試合は、10分にFW鈴木優磨ののクロスをFW金崎夢生が決めて先制。88分には再び金崎。相手DFからボールを奪うとFW山口一真に展開し、裏に抜けて山口からのパスを受け、相手GKとの1対1を制し、ダメ押しの2点目を決めた。金崎は今季リーグ戦で鹿島が挙げた6得点のうち5得点を決めるなど好調で、得点ランク首位タイにつけている。また、この名古屋戦で負傷離脱していた右サイドバックの内田篤人が復帰。2月25日の第1節・清水戦(0-0)以来、7試合ぶりに先発出場し、77分間プレーした。

 リーグ戦での通算対戦成績は川崎Fが14勝5分9敗と大幅な勝ち越し中。また、直近のリーグ戦での対戦も川崎Fが3連勝中だ。 とはいえ、昨季、リーグ終盤戦で激しい優勝争いを繰り広げた両者の一戦だけに試合の行方は占うのは難しい。ともにここで勝ち点3をつかみ、上位進出の足掛かりとしたい。 試合は21日16時に等々力陸上競技場でキックオフ。チケットは完売、熱き戦いになることは間違いない。

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