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埼スタの一戦も「特別な感情なかった」ミシャ、「狙った形が出せなかった」2つの理由

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北海道コンサドーレ札幌を率いるペトロヴィッチ監督

[4.21 J1第9節 浦和0-0札幌 埼玉]

 かつてのホームスタジアムでの一戦となった。しかし、北海道コンサドーレ札幌ペトロヴィッチ監督は特別な感情を持たずに、ただ勝利だけを目指して指揮を執った。

 12年シーズンに浦和レッズの監督に就任し、昨季途中に解任されるまで約5シーズン半チームを率いた。そして、今季から札幌の監督に就任すると、初めて埼玉スタジアムでの一戦を迎えた。しかし、思うように攻撃の形を作れず、前半をスコアレスで折り返すと、後半も浦和に得点を許さずに試合を進めながらも、攻撃陣が不発に終わって0-0のまま試合終了を迎えた。

「なかなか自分たちが狙ったような形を出せなかった」という指揮官は、その理由を2つ挙げた。「1つは連戦の中でトレーニングする時間がなかった。就任して3か月経ったが、まだまだ反復トレーニングをしないといけない。2つ目は札幌は常にアウェーで長い距離を移動しないといけない。長い移動で選手への負担は大きい」。15連戦の真っ只中ということで練習回数が減り、アウェー3連戦となって移動の負担の影響があったと話す。しかし、「ただ、そういう状況でも選手はコンディションを整えてやるべきことをやってくれた」と厳しい状況の中でも戦い抜き、アウェーで勝ち点1をもぎ取った選手たちを労った。

 古巣のホームでの一戦となったが、「特に特別な感情にはならなかった」ようだ。当然、「かつて指導した選手やお世話になったクラブの方々に会うことはうれしかった」ものの、「試合に関しては勝利だけを目指して戦った」と感傷に浸ることなく、目の前の試合で勝ち点3を得るためだけに戦った。

(取材・文 折戸岳彦)
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