beacon

湘南期待の元セルビア代表FWが2得点! “幻のハット”は「全く気にしていない」と笑顔

このエントリーをはてなブックマークに追加

2得点を決めた湘南ベルマーレFWアレン・ステバノヴィッチ

[4.21 J1第9節 横浜FM 4-4 湘南 日産ス]

 ハットトリック達成は幻に終わったが、元セルビア代表アタッカーが本領を発揮してみせた。湘南ベルマーレFWアレン・ステバノヴィッチはリーグ戦3試合目となったこの日、来日初ゴールを含む2得点を記録。試合後には「チームの助けになれて非常にうれしい」と喜んだ。

 ステバノヴィッチは今季、セルビアの名門クラブであるパルチザン・ベオグラードから移籍。セルビア代表キャップ数を持つほか、過去にはセリエAでのプレー経験もあり、鳴り物入りでの加入となった。

 だが、先発出場を果たした開幕節長崎戦(○2-1)でハーフタイムにピッチを退くと、その後はルヴァン杯2試合に出場したのみで、リーグ戦6試合は出番なし。久々の実戦となった前節の広島戦(●0-2)では、技術の高さこそ見せたものの、ゴール前での決定機を豪快にふかしてしまうなど、ここまで満足のいく結果を残すことができていなかった。

 ところが、この日は序盤から躍動する姿を見せていた。最初の見せ場は前半8分、左サイドでボールを奪った味方のパスを受け、猛然と敵陣深くへ前進。右足アウトサイドでクロスを上げると、浮き球が相手DF中澤佑二の頭に当たり、先制弾を導いた。

 さらに前半41分、右からのミドルパスでライン裏に抜け出すと、GK飯倉大樹との1対1を制して得点。同アディショナルタイムには、右サイドから丁寧につながれたボールをPA内で受け、落ち着いてネットを揺らした。

 前半だけで3得点に絡む活躍を見せ、かつて同時期にセルビアリーグでプレーした相手FWウーゴ・ヴィエイラとそろってのハットトリックかと思われたが、1点目はオウンゴールに訂正。しかしながら、「全く気にしていない。難しい試合で勝ち点1が取れて、チームが一つになれたことが良かった」とほほ笑んだ。

 徐々にフィット感を高めるセルビア人アタッカーに対しては、サポーターの期待も大きい。「普段どおり、いままでどおり、良いコンディションを保つこと。怪我をせずにプレーすること。それが重要です」(ステバノヴィッチ)。待望の結果を残した経験豊富な27歳はあくまでも自然体を貫くようだ。

(取材・文 竹内達也)

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ
●[J1]第9節1日目 スコア速報

TOP