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指揮官退席の10人アトレティコをエースが救う…アーセナルからAG奪ってドロー決着

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この日のスコアラー、アレクサンドル・ラカゼットアントワーヌ・グリーズマン

[4.26 EL準決勝第1戦 アーセナル 1-1 A・マドリー]

 ヨーロッパリーグは26日、準決勝第1戦を行った。エミレーツ・スタジアムでは、アーセナル(イングランド)とアトレティコ・マドリー(スペイン)が対戦し、1-1で引き分けた。なお、第2戦は5月3日にワンダ・メトロポリターノで行われる。

 プレミアリーグでのトップ4入りが厳しく、EL制覇による来季のUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)出場権を狙うアーセナルは、22日のウエスト・ハム戦から2人を変更し、MFメスト・エジルとMFジャック・ウィルシャーが先発に復帰。FWピエール・エメリク・オーバメヤンは、前所属のドルトムントがELに回った関係で出場はできないが、現時点でのベストメンバーを送り込んできた。

 リーガ・エスパニョーラで2位につけるアトレティコは、22日のベティス戦から5人を変更。DFディエゴ・ゴディンとDFシメ・ブルサリコ、MFコケ、FWケビン・ガメイロ、FWアントワーヌ・グリーズマンがスターティングメンバーに名を連ねた。

 試合は序盤からアーセナルが押し込む展開に。前半6分、自陣ハーフェーライン付近でボールを奪うと、左サイドでMFグラニト・ジャカのパスを受けたFWダニー・ウェルベックが縦に仕掛けてセンタリング。FWアレクサンドル・ラカゼットが右足ボレーを放ったが、右ポストを叩いた。7分には、DFナチョ・モンレアルが左サイドからクロスを供給。しかし、ラカゼットのヘディングシュートはGKヤン・オブラクのファインセーブに阻まれた。

 序盤のピンチを耐え凌いだアトレティコだが、前半10分にブルサリコがラカゼットへのファウルを取られ、2枚目のイエローカードを受けて退場。残りの80分を10人で戦うこととなった。さらに13分、DFエクトル・ベジェリンのファウルに抗議したディエゴ・シメオネ監督が退席を命じられ、アトレティコは序盤でブルサリコに続いて指揮官も失ってしまった。

 数的優位のアーセナルは前半18分、エジルがPA左へつなぎ、ウェルベックのクロスをウィルシャーが頭で合わせるが、GKオブラクに止められる。21分には、ウィルシャーがPA左へ送り、ウェルベックが右足を振り抜くが、GKオブラクがストップ。アーセナルはゴールに迫るものの、最後のところで精度を欠いた。

 耐える時間が続くアトレティコが徐々に盛り返す。前半33分、左サイドのロングスローの流れからグリエーズマンがファーストシュートを放つが、GKダビド・オスピナに防がれる。37分には、MFトーマス・パルテイが敵陣ハーフェーライン付近からドリブルでボールを運び、PA内でこぼれたボールをグリエーズマンが左足で狙うが、GKオスピナの正面に飛んでしまった。それでも、アーセナルに得点を与えず、前半を終えることに成功した。

 敵陣でパスを回すものの、中央を固く締めるアトレティコの守りを崩すことができないアーセナル。それでも高い位置からプレッシャーをかけ、二次攻撃へつなげていくと、後半16分についに均衡を破る。ウィルシャーがMFアーロン・ラムジーとのワンツーでPA左深くへ進入。ライン際からクロスを上げ、ラカゼットが打点の高いヘディングシュートをゴール右隅に決め、待望の先制点を奪った。

 一方的に攻め込むアーセナルは後半24分、ジャカの右CKからニアに飛び込んだラカゼットがヘディングシュートを放つが、ゴール左。なおもアーセナルが攻め込んだが、追加点を奪えないでいると、アトレティコがワンチャンスをモノにする。37分、自陣からDFホセ・ヒメネスが前線へロングパス。DFローラン・コシールニーに競り勝ったグリエーズマンがPA右から左足を振り抜き、GKオスピナに弾かれたボールをグリエーズマン自ら決め、試合を振り出しに戻した。

 アウェーゴールを奪われたアーセナルは後半42分、右サイドからラカゼットが上げたクロスをラムジーが頭で合わせるが、GKオブラクのファインセーブに遭う。試合はそのまま1-1でタイムアップ。“事実上の決勝”第1ラウンドは、引き分けに終わった。

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