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[Rookie League]開幕試合で存在感見せた長身ボランチ、前橋育英MF櫻井

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開幕試合で存在感を示した前橋育英高MF櫻井辰徳

[4.29 Rookie League AGroup第1節 流通経済大柏高 3-0 前橋育英高 時之栖うさぎ島5]

 敗れたものの、前橋育英高は180cm近い長身を持つMF櫻井辰徳(1年)が存在感を示していた。前半はボランチからDFラインに近い位置に下がってボールを受けながら攻撃をコントロール。相手のハイプレスをいなし、逆を取って前進。縦パスを入れてリターンを受け、そこからサイドチェンジを見せていた。

 北村仁コーチが「左右両足蹴れる長身ボランチ」と説明するMFは激しい攻防戦を演じられた開幕戦で目立つプレー。だが、2点を追う後半は「頭に血が上って落ちついてプレーできずに全体的にも間延びして流経に流れを持っていかれた。1試合通して遠くを見ることはできたんですけれども精度とか出せなかった。ファーストタッチでさらして縦に出したいんですが、雰囲気に飲まれてしまった」と悔しがる。満足行くプレーができず、敗れた初戦は長身ボランチにとって今後への糧となりそうだ。

 小学6年生の時に選手権を見て前橋育英への憧れを強くしたのだという。14年度選手権準決勝で前橋育英は流通経済大柏高と対戦。後半終了間際にMF鈴木徳真(現筑波大)が同点ゴールを決め、PK戦で勝利した。「その時から黄色と黒の縦縞のユニフォームを来てプレーしたいと思いました」。思い描いていた通りに前橋育英へ進学し、縦縞のユニフォームをまとってのプレーをスタートしている。

 現在の目標はRookie LeagueでアピールしてAチームに食い込んでいくことだ。1月の選手権決勝で劇的な決勝点を決め、前橋育英を日本一へ導いたFW榎本樹(3年)は東松山ペレーニアからの先輩。「樹さんを越えたいですし、樹さんのようにチームを勝たせるような点を取ったり、声やプレーで引っ張って3年間で必ず日本一を取りたい」。

 選手権日本一の前橋育英はライバル校からターゲットにされているが、北村コーチは前橋育英の1年生たちにとって成長を加速させるきっかけになると歓迎していた。櫻井は現在、選手権優勝を見て入学してきた才能たちと切磋琢磨する日々。大舞台で先輩のような活躍をするために自分を磨き続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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