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[Rookie League]「成功にとらわれるな、成長にとらわれろ」。武南FW吉澤は成長続けて兄の無念晴らす

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武南高の10番を背負い、ゴールを目指したFW吉澤和

[4.30 Rookie League B Group第2節 武南高 0-1 帝京高 時之栖裾野D]
 
「2018 Rookie League」B Groupで開幕2連勝を狙った武南高(埼玉)は30日の第2節で帝京高(東京)と対戦。0-1で敗れ、1勝1敗となった。

 前日の開幕戦は小林昂生コーチが「よく踏ん張った」と評する内容で佐野日大高(栃木)に1-0で勝った。そして、ともに全国優勝歴を持つ伝統校同士の一戦となった帝京との第2戦。武南は序盤、押し込まれる中でも後方から丁寧にボールを繋いで攻撃にチャレンジする。

 そして、「押し込まれていて味方がボールをクリアした時に、そこで一回収めてチームのペースにすることが2日間できたかなと思います」と語るFW吉澤和やゲームメーカーのMF植田彪真、MF吉田陸冬がボールに絡み、サイドからチャンスを作ろうとする。

 守備のプレッシャーが遅れて先手を打たれた場面もあったが、後方の選手たちが球際でしつこい守り。追加点を許さない。だが、武南も押し込んだ時間帯を活かせず、帝京から1点を奪うことができなかった。

 佐野日大戦で決勝点の吉澤は長身を活かしたヘディングなど見せていたが目標としていた2戦連発を果たすことが出来ず。悔しさを滲ませていたが、彼は成長すること、吸収することに貪欲だ。

「『成功にとらわれるな、成長にとらわれろ:という本田圭佑選手の言葉があるんですけれども、それがいいなと思っている。結果だけはなくて成長するという意味では負けても吸収することはできると思う。きょうは暑くて動けなかったので、もっと走れるようにしていきたい」。敗戦からも吸収するFWは日々何かを積み重ねながら目標に近づいていく。

 吉澤は2年前の選手権予選準々決勝で兄・柊さんが在籍していた武南が昌平高に敗れた瞬間に武南への進学を決意したという。「自分が全国に出てやろうと思って武南に入ってきたので、気持ちは人一倍あると思います」。その思いを忘れずに前進し続けて、必ず目標を達成する。

(取材・文 吉田太郎)
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