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「恥ずかしい」ゴール!? 決勝弾の千葉FW船山「本当にラッキー」

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[5.3 J2第12節 千葉1-0岡山 フクアリ]

 2度の好機を外していた。リーグ最少失点を誇る岡山を相手に、そうそう決定機を作れるものではない。しかし、ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之は後半11分に、ついに岡山ゴールをこじ開けて得点を記録する。それも、まったく狙いどおりではないプレーで――。

 まず船山にチャンスが訪れたのは、前半8分だった。高い位置でMF為田大貴がボールを奪うと、ゴール中央にフリーで入り込んだ船山の下へボールが届けられる。しかし、右足で丁寧に合わせたボールは、カバーに入ったDF喜山康平にヘッドでクリアされてしまう。さらに同38分には、最終ラインのDF増嶋竜也のフィードからPA内に侵入すると、胸トラップでボールを落ち着けて右足で狙うも、至近距離から放ったシュートは好反応を見せたGK一森純に阻まれてしまった。

 ゴールが遠かったが、後半11分、その船山が試合を動かす得点を記録。右サイドに開いて為田からボールを呼び込むと、ドリブルで運んでクロスを送るも、これは相手選手にブロックされる。しかし、こぼれ球に自ら反応すると、右足から蹴り出したボールはファーサイドのポストに当たってゴールラインを割り、値千金の先制点が生まれた。

 だが、狙い通りではないと、本人はきっぱりと言い切った。「ミスなので恥ずかしいです。狙っていません。前半2回外していたので、あれが入って本当にラッキーでした」。

 得点後には、先日第1子が生まれたばかりのMF矢田旭を、チームメイトとともに「揺りかごダンス」で祝福して喜びを爆発させる。本人は苦笑しながら、「恥ずかしい」と振り返ったが、ゴールはゴールだ。最終的に、この1点がこの試合唯一の得点となり、チームに勝ち点3をもたらすことになった。

(取材・文 折戸岳彦)
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