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開幕から無失点の順天堂大がまさかの3失点で初黒星、首位陥落

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DF上野瑶介がハンドでPKを献上してしまった

[5.3 関東大学L1部第4節 順天堂大2-3東京国際大 柏の葉]

 開幕から3試合無失点と安定した戦いぶりを見せていた順天堂大がまさかの3失点で、今季初黒星を喫した。開幕4連勝とした早稲田大にかわされ、2位に後退した。

 常に先行しながらゲームを進めた。しかし前半11分に裏に抜け出したFW浮田健誠(3年=柏U-18)のクロスをFW旗手怜央(3年=静岡学園高)が決めて先制するも、直後の同13分にFW町田ブライト(4年=成立学園高)に同点弾を決められる。

 今季初失点を喫したチームは、前半33分に今度は旗手の強引な突破からMF大谷京平(2年=柏U-18)が押し込んで勝ち越すが、同44分にCKのこぼれ球を町田に蹴り込まれ、再び同点とされてしまう。

 そして後半28分、エリア内でDF上野瑶介(2年=JFAアカデミー福島)がハンドを取られPKを献上。これをMF石田勇大(4年=水戸啓明高)に決められて、逆転を許してしまう。今季初のビハインドは、そのまま初黒星へとつながってしまった。

 相手が中盤を厚くした徹底的にスペースを消しにくる守備的な戦術に苦しめられたことは確かだが、今季初失点から崩れた脆さも見せてしまった。GK佐藤久弥(2年=東京Vユース)は「無失点が続いていた分、(失点した時は)悔しい思いはあった。すぐに切り替えることは出来たが、そこから安全に行ってしまった」と反省。

 そしてこの日がリーグ戦2試合目の出場で、決勝点に繋がる悔しいPKを献上してしまった上野も「去年も1試合も出ていないので、狙ってきているのは分かった。(ハンドの場面は)ボールが思ったより跳ねてしまった。ワンタッチでクリアしておけば良かったなと悔やまれます」と声を落とした。

 ただ悔やんでばかりもいられない。過密日程の中で次節は中2日で6日に行われる。相手は流通経済大だ。旗手は「優勝を狙うんだったら、負けを引き分け、引き分けは勝ちにするチームにならないといけない」と話すと、「リーグ戦で絶対に連敗はダメ。気を引き締めてやりたい」と気合を入れ直していた。

(取材・文 児玉幸洋)
●第92回関東大学L特集

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