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[関東2部]大橋に負けていられない…桜井昴の成長で“2枚看板”に、中央大が開幕4連勝

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2ゴールを決めたFW桜井昴

[5.3 関東大学L2部第4節 慶應義塾大0-3中央大 江戸陸]

 現在4連勝中と好調の中央大だが、昨年の前期は後半の“あと少し”が守りきれず、惜しい星をこぼすことも多かった。手塚聡監督は「たらればだが、前期にあと少し勝てていれば、昨年1部に昇格できていたのに」と嘆く。

 それだけに後半をいかに守り、相手を突き放すかは今季の中大の重要課題だ。そういう意味でも、第4節でFW桜井昴(4年=名古屋U18)が挙げた後半の2ゴールは大きい。桜井にとってはこれが今季リーグ戦初ゴールだが、結果的に昨季1部所属の慶應義塾大から見事に勝利をもぎとった。

 中大のエースといえば昨季13得点を挙げ、先日の『DENSO CUP SOCCER 日韓大学定期戦』でMVPを受賞したFW大橋祐紀(4年=八千代高)。だが、その大橋より先に出場機会を得て、活躍を期待されていたのが桜井だった。

 2年次にはリーグ22試合中16試合に出場。途中出場が多く短い時間の出場ながらも、得意のドリブルを武器にサイドを切り裂き、鮮烈な印象を残してきた。

 しかし昨年は度重なる怪我のためにピッチから遠ざかり、後期にようやく追加登録。リーグ戦はわずか2試合の出場に留まった。今季も開幕から2試合はベンチ外。しかし第3節で今季デビューをはたすと、第4節ではいきなり2ゴールを叩き出した。

 2点はいずれも、左サイドのPA外からファーに突き刺す強烈なシュート。桜井自身は「自分は外で待っている形が多い。今日はたまたま、みんながいい形でボールをくれた」というが、ボールを受けてからのコントロールも冷静で的確。2年前より“大人”になったプレーを見せつけた。

「去年試合に出られなかったことと、今季も開幕から試合に出られなかったことは、自分にとって大きな刺激になった。いちばん大きかったのは“自分も負けたくない”という気持ち。去年の大橋の活躍もいい刺激だった 」

 負けん気の強さに加え、チームメイトでライバルでもある大橋の活躍が、桜井に火をつけた。2年前のようにサイドからの突破だけではない。ストライカーとして一回り大きく成長した姿があった。

「体の調子がだんだんよくなってきている。走れるようになってきたし、試合もいい感じで動けているし、全体的にコンディションが上ってきているのを感じる」

 ただし今季初ゴールにも浮かれた気持ちはない。2年のときはなかなか継続した結果を出せず、ベンチとスタメンを行ったり来たりだった。だからこそ「ゴールできたのは今日だけ。これからももっと点をとり続けないと」と、気を引き締める。

「ドリブルや突破するところは通用すると思っているが、最後に点を決める部分がまだ自分には足りていない。もっとチームにプラスになるプレーができる、勝負強い選手にならないといけない」

 中大は昨年後期、11試合中10試合に勝利するという好成績を残したが、その原動力となったのが、大橋とFW池谷友喜(現熊本)という攻撃の2枚看板による爆発的な得点力だった。桜井の復活は中大に新たな得点力をもたらすのか。大橋と桜井による中大の新たな“2枚看板”の活躍に期待したい。

(取材・文 飯嶋玲子)
●第92回関東大学L特集

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