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柏アカデミー出身の磐田MF荒木が躍動、「点を取りたかったですけどアシストもひとつの結果」

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途中出場の中で結果を出し始めた荒木大吾

[5.5 J1第13節 柏1-2磐田 三協F柏]

 指揮官の期待に決勝アシストという形で応えた。同点だった後半30分、ジュビロ磐田名波浩監督は、最初の交代のカードとして「連れてくる予定のなかった」MF荒木大吾を送り込んだ。

 3試合ぶりにメンバー入りを果たした荒木は「自分の中では勝手にラストチャンス」という強い決意を胸にピッチに立つと、交代から2分後には自ら持ちこんでシュートを放つ。シュートに力はなくGK中村航輔の手におさまったが、背番号27の積極的な姿勢が奏功したのは、後半39分だった。右サイドの深い位置でDF中山雄太を抜き去ると、中央にクロス。これにFW川又堅碁が飛び込み、逆転ゴールを挙げた。

「前向きな選択をたくさんしてくれた。ファーストシュートも、アシストも、チームのためにゴールに向かってやってくれたんじゃないかなと思ってます」と指揮官も目を細めた。

 青山学院大を経てプロ3年目の荒木は、山中亮輔(横浜FM)らと同期の1993年組として中学と高校は柏のアカデミーに所属。高校2年次と3年次は現在柏トップチームを率いる下平隆宏監督が柏U-18の監督を務めていた。「点を取りたかったですけどアシストもひとつの結果なので、自分が成長した姿を見せられたと思います」。黄色ではなくサックスブルーのユニフォームをまとった荒木は“古巣”である三協フロンテア柏スタジアムで確かな足跡を残した。

 MF中村俊輔、MFアダイウトン、MFムサエフと主力が負傷し欠場を余儀なくされている磐田。先月にはプロ初ゴールも決め出場機会を増やている荒木は、「ケガで戻ってきた選手が出られないくらい、自分たちが頑張って」とさらなる活躍を期する。

(取材・文 奥山典幸)

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