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「あれしかなかった」意表突くトラップから千葉MF小島秀仁が移籍後初ゴール

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[5.6 J2第13節 大宮0-1千葉 NACK]

 狙い通りではなかったかもしれない。しかし、苦しむチームを救う一撃となったのは間違いない。ジェフユナイテッド千葉MF小島秀仁は自身の移籍後初ゴール、そしてこの試合唯一となったゴールに素直に喜びを表した。

 序盤から大宮に押し込まれ、守備に回る時間が長くなった。「大宮は強いチームだし、プレスを掛けても外されるシーンもあった。奪ってからの自分たちのミスもあった」と振り返ったように、特に前半は圧倒された。だが、粘り強く守って先制点を許さずに試合を進めると、後半15分に小島が大仕事をやってのける。

 MF矢田旭のパスから左サイドを駆け上がったMFホルヘ・サリーナスの折り返しが、相手選手に当たってコースが変わる。ゴール前に走り込んだ小島の後方にボールが向かったが、「あれしかなかった」とヒールでトラップすると、ボールは自身の前方へ。「相手ディフェンダーも読んでいて、逆に動いていた」と振り返ったように、マークについていたDF菊地光将の意表を突くプレーでフリーになると、右足でねじ込み値千金の決勝点を記録した。

 移籍後初ゴールに「気持ちで押し込んだ感じだったけど、決められて良かった」と白い歯を見せつつ、「目に見える結果を求めてやっている。自分としてはゴールやアシストをすればチームの勝利に貢献できると思っているので、もっと数字を増やしていきたい」と今後のさらなる爆発に意欲を燃やす。

 苦しみながらも1-0のまま逃げ切って、手に入れた勝ち点3。「今までなら1点取っても、決められていたと思うので、皆で踏ん張れているのは、チームとして成長している証拠。勝てて良かったけど、これを積み重ねていけば、もっと強いチームになれる」と視線を上へと向けた。

(取材・文 折戸岳彦)
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