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U-17W杯逃した選手にも00年世代の有望株。巻き返してきた鳥栖U-18の10番FW石井快征

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前線で鋭い動きと巧さを見せ続けたサガン鳥栖U-18FW石井快征

[5.5 高円宮杯プリンスリーグ九州第6節 大津高 1-5 鳥栖U-18 大津多目的G]
 
 00年生まれ世代の有望株はU-17W杯出場組だけではない。サガン鳥栖U-18は10番、FW石井快征(3年)が前線で印象的な動き。昨年までと比べて意識が上がったというシュートは1本のみだったが、常にゴールへ向かう姿勢が相手の脅威となった。PA付近でも独特のリズムのドリブルでDFのマークを外し、フリーの選手へ次々とパス。チャンスの多くは石井が起点となったものだった。

 結果、マークの薄い選手たちが躍動し、チームは計5得点。「タフに最後までやる」鳥栖の中でも石井は特に継続してスピードをある動きを見せ、味方のゴールラッシュを後押ししていた。「(相手も強敵で)キツかったですけれども楽しかったです。点を取りたかったです。3人目の動き出しとか背後に抜けることが少なかった。1.5列目から抜け出したらチャンスもつくれるし、点も獲れる」。今季早くも4得点4アシストを記録しているエースは、反省点を修正してよりゴールを量産する。
 
 00年世代の注目タレントも結果を残せない時期があり、年代別日本代表から遠ざかっている。昨年のU-17W杯出場も逃した。CB菅原由勢(名古屋)やFW中村敬斗(G大阪)ら同世代の才能たちがJ1デビューし、活躍する姿を悔しい思いで見つめていたが、諦めずに後を追い続けてきた。そしてパフォーマンスを上げているFWは今、トップチームに上がってもやれるという思いが「あります」と手応えを感じている。

「独特なドリブルだったり、90分動き続けるところを見てもらいたい。個人としては得点王でトップチームに自分はここにいるんだぞとアピールしていきたいです。(プリンスリーグ九州で)全勝しているのはウチだけ。全勝していきたい」。すでに2種登録されているトップチームでデビューし、活躍するために、勝利、ゴールという結果で「自分はここにいる」と示し続ける。

(取材・文 吉田太郎)
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