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171cm守護神は“片手パンチング”が武器、東海大相模GK夏井隆太「両手で行くより…」

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片手パンチングを何度も見せていた東海大相模高GK夏井隆太(3年)

[5.6 関東高校大会神奈川県予選決勝 東海大相模高4-0三浦学苑高 保土ヶ谷公園サッカー場]

 東海大相模高のGK夏井隆太(3年)は神奈川県予選決勝戦、同校OBコーチ直伝の“片手パンチング”で何度もピンチを脱していた。身長171cmと数字上は小柄だが、ガッシリとした体躯は存在感抜群。「両手で行くより高い位置で弾ける」という武器を駆使し、全国トップに導ける守護神になろうとしている。

 三浦学苑高との決勝戦、最初のピンチは前半15分。MF末次怜(3年)のFKを横っ飛びでかき出し、そこから勢いに乗った。サイドからの攻撃が増えた相手に対し、クロスに飛び出してことごとくセーブ。厳しいボールは「コーチのプレーを見て勉強しながら、練習で取り入れている」という片手パンチングでブロックしていた。

 守備範囲の広さは、前日の反省も生きていたようだ。5日に行われた準決勝の厚木北高戦、唯一の失点はクロスからのヘディングだったが、「本当はGKが出ないといけないエリアだった」と指摘。「あのミスを取り返さないといけないという気持ち」で決勝戦に臨んでいたという。

 目標とするタイプはマンチェスター・シティのGKエデルソンだといい、この試合でも、本家が得意とするロングスローや低弾道キックへの意識の高さを見せていた。「県内4冠と全国制覇を達成したい」と語る相模のタイガー軍団の守護神は「今日のようなプレーをすべての試合で出していきたい」と今後に向けて意気込んでいる。

(取材・文 竹内達也)

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