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俊敏性武器とする166cmの守護神、大津GK礒貝は親戚の元スター選手のように

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大津高GK礒貝琉ノ介は守備範囲の広さを活かして完封勝利

[5.5 球蹴男児U-16リーグD1第3節 大津高 1-0 九州国際大付高 大津陸上競技場]

 大津高は攻め続けながらもなかなか2点目を奪うことのできない展開。逆に後半半ばの3枚替えから攻撃にシフトしてきた九州国際大付高に攻め返されるシーンが増えていった。だが、金子遼太郎猪谷匠の両CBとGK礒貝琉ノ介を中心に最後まで安定した守りを見せて1-0で勝利。勝ち点3を獲得した。

 GK礒貝は守備範囲の広さを活かし、DF裏のスペースを突こうとする相手の狙いを阻止。本人はFKでのキャッチミスやDFにブロックしてもらう指示が届いていなかったシーンがあったことを反省していたが、終始危なげないプレーを続けていた。

 身長は166cmでフィールドプレーヤーと混じっても小柄な方だ。だが「身長低いんですけれども、身長低いなりのプレー。シュートストップが得意」というGKは自分の武器を活かして名門・大津のレギュラーに挑戦している。

 中学3年の秋から本格的にボクシングを始めていたという礒貝は当初、ボクシングの強豪校に進むことを考えていたという。だが、周囲の勧めや大津からの誘いもあってサッカーを続けることを決断。「最終的にサッカーすると決めたので、サッカーやるならば全国目指してっていうところで大津を選びました」と熊本で“最も全国に近いチーム”へ進学してきた。

 その礒貝は元日本代表MF礒貝洋光氏の親戚に当たる。高校時代、帝京高のスター選手で、G大阪でも天才肌のゲームメーカーとして知られたMFとは、小学生時代にテレビ局の企画で一緒にボールを蹴ったことがある。

「自分の兄と2対1でやったら全然獲れませんでした。ポジション違うんですけれども、昔めっちゃ凄い選手だったと聞いている。自分もいつかそんなプレーヤーになれたらなと思っている」。

「洋光さん」の帝京の先輩に当たる平岡和徳総監督が率いる大津での目標は、「全国制覇。まずはどんな試合でも無失点に抑えること。シュートを打たせないことが第一なんですけれども、打たれてもセーブして場を盛り上げる。どんな人からも目標にされるGKになりたい」。サッカーに懸けることを決めて大津へ進学した礒貝が、「礒貝」の名を自分が再び全国に広める。

(取材・文 吉田太郎)
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