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強豪校の練習施設に潜入取材。本格強化2年目で全国出場した近江の寮、グラウンドは…

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近江高は本格強化2年で全国出場した注目校だ

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第2回は昨年、本格強化からわずか2年目の1、2年生軍団だったにもかかわらず、激戦区の滋賀県で野洲高、草津東高、綾羽高を連破してインターハイ初出場した近江高だ。

■人工芝グラウンド(近江高第2グラウンド)


 16年10月に完成した人工芝の専用グラウンド。現3年生は入学当初、土のグラウンドで練習を重ねていたが、人工芝グラウンドの完成によって練習環境が飛躍的に向上し、テクニック、判断力の強化、全国出場に繋げてきた。チーム内の入れ替えをかけてA、B1、B2、C各チームが凌ぎを削る「OHMIダービー present by KSN」もこのグラウンドで実施されている。

 トレーニングは技術練習からスタート。わずか2年で全国出場を果たした力の源。



 グラウンドからは国宝に指定されている彦根城の姿も。


 関西屈指の守護神、GK土屋ヒロユキやFW槙山佳佑、MF竹村俊二らタレント擁する今年も注目だ。滋賀県1部リーグでは8勝1分と強さを見せつけている・


元清水の若き指揮官、前田高孝監督が指揮を執る。練習は非常にテンポが早い。



■B、C、1年生チームも隣で練習

 Aチームは半面を使用し、BチームやCチーム、1年生チームは残りの半面や土のグラウンドを使用。取材日は雨によってぬかるんだ土の上でトレーニングも行われていた。芝の良さと土の良さの両方を活用してトレーニングできることはプラス。




■部室


 寮生、通いの生徒も授業後に自転車でグラウンドへ。カテゴリーごとに用具が分けられた倉庫もある。

■環境バツグン。寮は近江高の敷地内に。



 近江高には敷地内に主に野球部の選手たちなどが生活している青和寮がある。サッカー部は他の部とは別の施設、同じく敷地内にある第二青和寮で生活している。


ミーティングは寮内のミーティングルームを活用する。



 寮生の食事は学校の食堂で。通学時間の長い選手たちは練習後に食堂で食事を摂ることができる。取材日は野球部の選手たちが夕食を摂っていた。
 
 強化部に指定されてから環境が向上。本格強化からわずか2年目で全国出場を果たした。昨年、インターハイを経験した選手たちを全て残すチームは、新たな競争でレベルアップ。今年は全国ベスト8を掲げている近江の活躍に注目だ。

(取材・文、写真 吉田太郎)

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