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[関東大会予選]2年生FW耕野が延長V弾!“しぶとく”勝った日体大柏が2年連続で関東大会へ:千葉

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勝利を喜ぶ日体大柏高イレブン

[5.12 関東高校大会千葉県予選準決勝 日体大柏高 1-0(延長)専修大松戸高 ゼットエー]

 平成30年度関東高校サッカー大会千葉県予選準決勝が12日に行われ、日体大柏高が延長戦の末、1-0で専修大松戸高に勝利。千葉制覇した昨年に続き、関東大会出場を決めた日体大柏は、13日の決勝で習志野高と戦う。

 膠着した時間が長く、後半、延長戦は互いに縦パスからの一発を狙い合うような展開。0-0のままスコアが動かず、PK戦突入かと思われたが、延長後半4分に決勝点が生まれた。日体大柏はPAでボールをキャッチしたGK山川連也(3年)がすぐさま右サイドのWB羽地朝仁(3年)にスロー。これで前を向いた羽地が持ち上がってからロングクロスを入れる。

 そして、右斜め後方から飛んできたボールに反応したFW耕野祥護(2年)が専大松戸DFとGKの前に入って頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。怪我から今週Aチームに復帰したばかりという耕野の公式戦初ゴール。値千金の一撃にピッチ上の選手、スタンドの控え部員も歓喜に沸いた。

 元日本代表MFの酒井直樹監督は「きょうのテーマはしぶとく、でした。(速い展開を)繰り返したら相手は間延びする。そこが勝負でした」とその通りの戦いで勝った選手たちを讃え、「マジメさがあるので、瞬間、瞬間の成功体験が実を結んでくれることを期待している」と語った。昨年からレギュラーが大きく入れ替わったチームはまだまだ自分たちに自信を持つことができず、試合で相互支援契約を結んでいる”レイソルスタイル”のポゼッションを表現することができていない。それでも、主軸3人を怪我で欠く中、関東大会出場を決めたことはチームにとって良い成功体験になりそうだ。

 試合は序盤、日体大柏がハイサイドへの配球からMF青山春平(3年)のドリブルシュートやFW海老原拓弥(3年)の右クロスをFW佐々木勇吉(3年)が頭で合わせるなど個、連係ででの仕掛けからゴール前のシーンを増やしていたのに対し、専大松戸はテクニカルなボランチのMF中村昴星(3年)とMF上田大夢(3年)、MF吉川秀斗(2年)を中心に後方からショートパスを繋いで攻撃を組み立て、グラウンダーの縦パスを通すなど攻め返していた。

 だが、互いになかなか相手の守りをこじ開けられず、徐々にセカンドボールの攻防や最終ラインで相手ボールをクリアするシーンが目立つ展開に。後半、日体大柏はMF芥川和志主将(3年)がドリブルシュートへ持ち込み、専大松戸もFW齊藤出(3年)の仕掛けや左SB遠藤太一(2年)の左足フィードなど特長を出してゴールを目指していた。ただし、日体大柏がMF小林智輝(1年)や耕野、専大松戸もFW鹿野紘樹(3年)と互いにスピードのある選手が投入したことによって縦、縦の速い攻撃がともに増えていく。

 だが、日体大柏は芥川が「後ろの3枚ヘディング強いのはチームとして大きな武器」と説明したように、木村亮太(3年)、浅野崇斗(3年)、梅木楓(3年)の3バックが高さを発揮して相手の攻撃を跳ね返せば、専大松戸もCB矢澤悠真(3年)を中心としたDFラインが乱れない。その中で日体大柏は31分、小林の決定的な右クロスに佐々木が頭から飛び込み、専大松戸も延長前半6分、交代出場MF山下昌大(1年)のスルーパスから齊藤が決定機を迎える。専大松戸GK近藤優也(3年)、日体大柏GK山川の両GKの身体を張った守りもあって0-0のまま進んだ試合は延長後半4分のゴールによって決着。紙一重の戦いを制した勝者は喜びを爆発させ、敗者はピッチに座り込んで悔しがっていた。

 関東大会出場を決めた日体大柏の芥川は「延長まで行ってしまったけれど、一番大きな目標の勝つというところを得られましたし、いつもよりも声も出ていた。昨日の練習からいい雰囲気できょうを迎えられたのでそこはプラスに考えています。市船、流経のいない大会で負ける訳にはいかない。とりあえず、関東決められたのは良かった。インハイ(シードの)4つ角は獲れたので、これから日々の練習を頑張っていきたいです」。苦しい試合を勝ち切る経験をした日体大柏は、関東大会でさらに自信をつけて“本番”のインターハイ予選に臨む。

(取材・文 吉田太郎)

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