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川崎Fは18年ぶり屈辱の危機…食い止めたのはFW小林悠「絶対に決めてやろうと思っていた」

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同点ゴールを決めたFW小林悠

[5.12 J1第14節 柏1-2川崎F 三協F柏]

 ここまで2戦続けて完封負けを喫していた川崎フロンターレ。もし3試合連続ともなれば、J参入2年目の2000年以来18年ぶりの屈辱だったが、これを食い止めたのはエースのFW小林悠だった。真っ直ぐな軌道を描くミドルシュートを突き刺し、「自分が一番びっくりしました」と率直に振り返った。

 5月に入って不調に苦しむ川崎Fは、2日の第12節浦和レッズ戦、5日の第13節FC東京戦をいずれも0-2というスコアで敗れた。2試合連続のシャットアウト負けは2014年10月以来、約2年半ぶり。昨季得点王を獲得しながら、今季は3得点にとどまっている小林が「勝てていないことよりも、点が取れていないことがふがいなかった」と振り返る異常事態だった。

 そうして迎えた第14節の柏レイソル戦も、過去2試合と同じくゴールが遠い展開。前半32分、FW伊東純也にゴールを決められ、前半を0-1で終えることとなってしまった。もし、このまま敗れれば、2000年7月の2ndシーズン第1~3節以来という難局が見えてくるところだった。

 だが、エースの一振りが試合を変えた。後半13分、MF守田英正が奪ったボールをそのまま受けると、勢い良く前を向いて右足を一閃。無回転で直線軌道を描いたボールは、真っ直ぐにゴール左隅に突き刺さった。チームとしても、自身としても、第11節神戸戦の後半43分から数えて195分ぶりのゴールとなった。

 苦しかった2試合を振り返り、「今日は絶対に決めてやろうと思っていた」と述べた小林。試合前には鬼木達監督が「シーズン終了後に優勝した時、ここがターニングポイントだったと言える試合にしよう」と熱い言葉をかけたといい、「チームの勝利につながるゴールを決められて良かった。やり切りました」とホッとした様子を見せていた。

(取材・文 竹内達也)

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