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2部降格決定も人気ぶりは止まらず…ケルン、来季シーズンチケットの応募倍率は約303倍

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新シーズンはブンデス2部で過ごすことになるケルン

 ドイツの一都市で、フットボールクラブへの愛が爆発。日本代表FW大迫勇也が所属するケルンは2部降格が決定したものの、来季シーズンチケット応募倍率は303倍と桁外れの人気ぶりだ。

 前半戦をわずか勝ち点6で折り返したケルンは、その当時から2部降格がもはや決定的と見られていた。そこから下部組織から引き上げられたシュテファン・ルーテンベック監督の下で16ポイントを獲得したが、4月末に行われたブンデスリーガ第32節フライブルク戦を落としてしまい、クラブ史上6度目、5年ぶりの2部行きが決まった。

 愛するクラブの降格で、過去にはサポーターたちが暴動に走ったこともあるケルンだが、今回は涙を流すサポーターが多く見られるなど様子がどことなく違う。最終節には4000人ものケルンファンがボルフスブルクの本拠地、フォルクスワーゲン・シュターディオンに駆けつけると見られ、消化試合となったアウェーマッチでも全力の声援が響き渡るようだ。

 満員となることが多いライン・エネルギー・シュターディオン(収容人数5万人)だが、同クラブはシーズンチケットの販売を2万5500枚に制限している。ドイツ紙『ビルト』によれば、今季シーズンチケット所有者のうち38人しか解約しておらず、それに対して1万1500人がクラブ会員限定の購入応募リストに載っているという。つまり、来季のケルンのホームマッチを観戦するためには、応募倍率約303倍という壁を乗り越える必要がある。

 アレックス・ベールレGM(ゼネラルマネジャー)は2部でのシーズンに向けて、「シーズンチケットの価格は平均で2割下げる」と言及。だが「いつもとは明らかに違う。ここ数年は解約は年間で多くて100件ほど。だが降格となった今回(の数字)は、我々が2部でも競争できるチームをつくれると、多くの人たちが信じていることを示している」とも話し、値下げのみではこの状況を説明できないとの見解を示している。

 サポーターたちは、主力組のDFヨナス・ヘクターやGKティモ・ホルン、地元出身のMFマルコ・ヘーガー、マルセル・リッセらが続々と残留を宣言したことにも心を打たれたのかもしれない。

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