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「みんなが盛り上げてやってくれる」。7年ぶり関東出場の習志野MF中澤主将は仲間たちに感謝

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習志野高のMF中澤大翔主将は仲間たちに感謝

[5.12 関東高校大会千葉県予選準決勝 習志野高 5-0 東京学館浦安高 ゼットエー]

「ホッとしています」。習志野高のMF中澤大翔主将(3年)は5-0で関東大会出場を決めた試合後、素直に喜びを口にした。

 伝統校・習志野にとって7年ぶりとなる関東大会出場を懸けた代表決定戦。初戦から「気合入れて行こう」と戦い、延長戦、PK戦をしぶとく勝ち抜いてきた習志野は前半から勝負を決めに行き、5-0で快勝した。勝つたびに勢いを増していたが、ここ数年、結果が出ていなかったからこその不安も。前述の感想は重圧も大きかったことを物語っていた。

10番MF中澤は今年の習志野中心プレーヤーの一人だ。昨年はボランチ、CBも努めていた万能型は2列目でボールの収まりどころとなり、ドリブルや左右への展開で東京学館浦安高の守りを揺さぶった。

そしてスルーパスでゴールをアシスト。高いテクニックと判断力を備えたMF桜庭晴人(2年)と試合を決めることのできる中澤の2シャドーは、相手にとって嫌な存在であることは間違いない。中澤が「攻撃は結構アイディアもあって何でもできる」と説明するように、長身選手やドリブラーなど多彩なプレーヤーを活用した攻撃はチームが自信を持っている部分。今後の関東大会やインターハイ予選でも、この日のように安定した守備から攻撃力を発揮して、勝ち上がっていく。

伝統校が7年ぶりの関東大会出場を果たした要因として主将はチームメートの支えの大きさを口にする。「キャプテンは期待寄せられたり、自分でやらないといけないと思われがちなんですけれども、ここはみんなが盛り上げてやってくれるので助かっている。それでも自分はみんな以上にやっていけたらいい。(周囲の)期待を意識せずに自分たちのプレーを見つめ直しながら一つ一つ勝っていきたい」。主将は結束力高いチームの中で自分ができることを続けて、またチームメートと白星を喜ぶ。

(取材・文 吉田太郎)

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