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[MOM2506]宇都宮短大附DF佐藤優悟(3年)_欠場した相棒の分も戦い、無失点V導く

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宇都宮短大附高CB佐藤優悟は無失点Vに貢献

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.13 関東高校大会栃木県予選決勝 宇都宮短大附高 1-0 佐野日大高 真岡市総合陸上競技場]

 CBでパートナーを組む注目DF吉川義人主将(3年)が関東大会予選開幕直前に右くるぶしを負傷して長期離脱。その中で責任感を持って宇都宮短大附高を支えたゲーム主将CB佐藤優悟(3年)が、決勝戦でも好守で勝利に貢献した。

「ストロングはロングフィードと相手が蹴ってきた時の対応」という佐藤は、佐野日大高が前線に入れてくるロングボールを180cmの高さを活かして根気強く跳ね返し、背後へのボールにも落ち着いて対応していた。

 そして、前半には右サイドから逆サイドのSHへピンポイントのロングフィードを2本つけて観衆をどよめかせていた。加えて、「声を切らさずに、辛いときこそ声をかけてやれたと思います」というDFは、他の選手たちに声がけしながら最後までDFラインをコントロールして無失点勝利。雨中でミスもあったが、チームに安心感を与えるような80分間だった。

 キャプテンマークを託した吉川も「頼もしく、素晴らしいんじゃないですか。いつも通りでした」と称賛。その主将から「頼んだよ」と言われていたという佐藤は、吉川の分の責任も果たすプレー、そして優勝に笑顔を見せていた。

 無失点優勝を喜んだ一方で「まだまだ」と語ったように、緩みはない。「自分たちらしいサッカーを関東大会の本戦とかで発揮できるように。(個人としては)宇短附のサッカーに適応できる、必要な存在になりたいです」。初の栃木制覇から切り替えて成長し、よりチームにとって不可欠な存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

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