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鹿島が“鬼門”突破で10年ぶり8強!!敵地で敗戦も2戦合計4-3で上海上港を振り切る

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前半42分、FW土居聖真のアウェーゴールで鬼門突破を手繰り寄せた

[5.16 ACL決勝トーナメント1回戦第2戦 上海上港2-1鹿島 上海]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)は16日、決勝トーナメント1回戦第2戦を行った。日本勢で唯一、グループリーグを突破した鹿島アントラーズは敵地で上海上港(中国)と対戦。1-2で敗れたものの、2試合合計4-3とし、準々決勝進出を決めた。過去5回の決勝トーナメント初戦はいずれも敗退している“鬼門”だったが、ついにその壁を突破。グループリーグ後が準々決勝だった08年大会以来、10年ぶりの8強入りとなった。

 鹿島は3-1で先勝した9日の第1戦から先発一人を変更。MF三竿健斗に代わってMFレオ・シルバが公式戦2試合ぶりに先発した。試合は立ち上がりに失点する苦しい展開となる。前半7分、上海上港はMFオスカルの右FKがファーサイドに流れ、DF昌子源がクリアミス。ゴール前にこぼれたボールをFWフッキが左足で蹴り込んだ。

 2試合合計3-2と1点差に追い上げられた鹿島だが、徐々に反撃に出る。前半20分、右サイドからDF西大伍がアーリークロスを放り込むと、FW金崎夢生がヘディングで合わせたが、ゴール左へ。同36分にはMF永木亮太のロングボール1本にMF鈴木優磨が抜け出し、右足でシュートを打ったが、枠を捉えられなかった。

 上海上港のラフプレーにもリズムを崩さず、冷静にチャンスをうかがう鹿島は前半42分、レオ・シルバの縦パスを受けた鈴木がタメをつくり、オーバーラップしてきたDF安西幸輝にパス。安西のグラウンダーのクロスをFW土居聖真が技ありの左足ヒールで流し込んだ。

 前半終了間際に1-1の同点に追いついた鹿島は2戦合計スコアで4-2と突き放す。後半開始から2人を交代した上海上港は後半12分、高い位置でボールを奪ったオスカルがそのままドリブルでPA内に切れ込み、鋭い切り返しからラストパス。ゴール前でフリーになったフッキが左足ボレーで合わせたが、至近距離でGKクォン・スンテがスーパーセーブを見せ、決定的なピンチを救った。

 後半19分にもフッキのスルーパスに抜け出したMFリー・ションロンのシュートをクォン・スンテが左足1本でかき出す。上海上港の反撃に粘り強く耐えていた鹿島だが、後半34分、DFユー・ハイの左クロスからゴール前の競り合いの中、ボールが昌子の手に当たったとしてPKを取られた。このPKをフッキに決められ、1-2。微妙な判定で勝ち越しを許し、2試合合計でも4-3と再び追い上げられた。

 ラフプレーの目立つ上海上港にはイエローカードも乱発。後半39分には小競り合いに発展するシーンもあった。鹿島は後半44分、金崎に代えてDF犬飼智也を投入し、逃げ切りを図る。最後まで集中力を切らさず、試合はそのままタイムアップ。1-2で敗れた鹿島だが、第1戦のアドバンテージを生かし、“鬼門”だった決勝トーナメント初戦を突破した。

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