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頭部負傷も決定的ヘッド、FC東京FW矢島輝一「あれを入れられるか、入れられないかが…」

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前半の接触で顔をゆがめるFC東京FW矢島輝一

[5.16 ルヴァン杯GL第6節 FC東京0-1仙台 味スタ]

 味の素スタジアムでの初先発を果たしたFC東京FW矢島輝一だったが、憧れの地での初ゴールにはわずかに届かなかった。「あれを入れられるか、入れられないかが、これからのサッカー人生に響く」。“東京”を愛するストライカーはこの悔しさを胸に刻み、次なる出番に向けて努力を続けていく。

 この日のFC東京がもっともゴールに近付いたのは後半13分。左サイドを突破したMFリッピ・ヴェローゾがクロスを送り、ファーのFW富樫敬真がボレーで折り返すと、背番号23が得意の頭で反応した場面だった。「足で行こうか迷ったけど、あの時の最善の選択だった」。だが、うまくゴール左隅を突いたように思われたボールは、GK川浪吾郎が懸命に右手を伸ばして阻んだ。

 前半の激しい接触プレーで頭部を負傷し、「びっくりするほど腫れていた」という患部にテーピングを巻いてプレーしていた矢島。試合前に長谷川健太監督が「若手に何度もチャンスがあると思うなよ」と発破をかけられていたこともあり、終始闘志あふれるプレーを見せていたが、後半20分にFW原大智との交代でピッチを退いた。

 ルヴァン杯の敗退が決まったことで、今後トップチームの公式戦はJ1リーグ戦のみ。これまで以上に出番をつかむのは難しくなるが、やるべきことは変わらないと考えているようだ。「J3や練習でメンバーに入れない時にも、高いモチベーションでやってきたから、ここで出番をつかむことができた」。ここまでのプロセスが23歳の心を支えている。

 J1リーグ戦では前節の札幌戦(△0-0)で初めてベンチ入り。拮抗した熱戦の中で出番を得ることはできなかったが、好調の続くチームの戦力として数えられていることは明らかだ。「今後J1での出番が近付いてくるようにやっていきたい」。そんな力強い決意はトップカテゴリのフィールドで見せつける。

(取材・文 竹内達也)
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