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酒井宏樹、EL決勝欠場に胸中明かす「悔しい思いをできなかったことが悔しい」

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決勝は出番のなかったDF酒井宏樹

 マルセイユは、ヨーロッパリーグ決勝でアトレティコ・マドリーに完敗。日本代表DFは、コンディション面から欠場となったことへの思いを語った。

 マルセイユは、16日に行われたヨーロッパリーグ(EL)決勝でアトレティコ・マドリーと対戦し、0-3と敗れた。DF酒井宏樹は「悔しい思いをできなかったことが悔しい」と胸の内を明かした。

 数々の強豪を破り、決勝に進んだマルセイユ。フランス・リヨンの地で25年ぶりの欧州制覇を目指し、サポーターも大歓声で後押しした。しかし、アトレティコに力の差を見せつけられる結果に。4分で失点すると、反撃できず、3点を献上して敗れた。

 先週、膝の負傷から復帰した酒井。決勝戦へ向け懸命な回復に努めてきたが、ベンチ入りするも出場機会は訪れず。大一番をベンチで見守ることとなった。しかし、酒井に不満はないという。

「まったく不満はないです。(フル出場したリーグ・アン第37節)ギャンガン戦のあとのリカバリー具合とかも含めてプロの体ではなかったですし、単純にブナ(サール)というチョイスだったと思います」

「コンディションもフィジカルも、全部含めて。頭もスッキリしていなかったです。3週間プレーできなかったので。ここまで調整してきただけにすごく残念でしたけど、まあでも、納得です」

 そして、膝の状態について「痛みがなくなることはしばらくない」と難しい状態を明かした。

「動きの部分だけナチュラルにできるようになるとか、もう一度ならないようにとか、そのためのリハビリは続けています。あとはもう、気合だと」

「もちろん、もう一回なったらわからないですけど、全然プレーする分には大丈夫です。膝の怪我なので早く治ることはないですが、大丈夫です」

 インタビューの冒頭で「不満はない」と話していた酒井。しかし、「悔しい思いができなかったことが悔しい」と胸の内を明かした。

「(リーグ優先で)グループリーグもほぼ出ていないので、それも運命だったと思います。ケガするときはするので、いつもどおり試合に出られるときには貢献したい、という気持ちでやっています。チームとしてここまでこれたのは良かったと思いますけど、優勝と準優勝はまったく違う。歴代優勝者には名前が乗らないので、そこはいちマルセイユファンとしてはすごく残念です」

「今の僕には、(コンディション的には納得するしかなかったと)落ち着かせるしかない。もちろんすごく出たかったですし、みんなが涙を流しているのを見ると、そこまで悔しい思いをするまでできなかったことは非常に悔しい。またこういう舞台で試合に出場できるような機会を自分たちで作れればいいと思います」

 リーグ戦でもチャンピオンズリーグ出場権を争い、ELでも決勝進出したチームで主力を務めるなど、キャリア最高のシーズンを過ごした酒井。しかし、シーズン最終盤で負傷し、もっとも重要な時期にチームを助けることはできなかった。

 それでも、28歳の日本代表DFは前を向いている。

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