beacon

“BKB”中村憲剛が2ゴール!! 川崎F、連勝でロシアW杯中断期間へ

このエントリーをはてなブックマークに追加

2ゴールを決めたMF中村憲剛

[5.20 J1第15節 川崎F 3-0 清水 等々力]

 J1リーグは20日、リーグ戦中断前ラストゲームの第15節2日目を各地で行い、日本代表合流を控えるMF大島僚太所属の川崎フロンターレがホームで清水エスパルスと対戦した。MF中村憲剛が2ゴールを叩き出し、3-0で勝利。2連勝でロシアW杯のための中断期間に入った。

 川崎Fは前節柏戦(○2-1)からスタメン1人を変更。負傷で日本代表招集を回避したFW小林悠に代わってMF長谷川竜也が入った。前節の後半アディショナルタイムに劇的なJ1初ゴールを決めたMF鈴木雄斗はベンチ入りした。

 アウェーの清水は前節湘南戦(○4-2)から先発1人をチェンジ。前節はイエローカード2枚で退場処分となり、出場停止のDF松原后に代わってDF二見宏志を起用した。[スタメン&布陣はコチラ]


 序盤から川崎Fが完全に主導権を握った。前半4分、セットプレーのこぼれ球に反応したDFエウシーニョがボレーで狙うと、同10分、細かいパスワークからMF中村憲剛、MF阿部浩之とつないで大島がシュート。同14分には、大島の浮き球スルーパスに抜け出した長谷川が完璧なトラップからループで狙ったが、大きくゴールを外れた。

 すると前半18分、ボールを持ち上がった大島が相手に倒され、ゴール前20m強の位置でFKを獲得する。キッカーは中村。高い壁が立ちはだかるゴール右側を果敢に狙うと、壁のない位置を読んでいたGK六反勇治はほとんど動けず。鋭く落ちたボールがゴールマウスに吸い込まれた。今季3点目の中村は中継カメラを探しにハーフライン付近に走り込み、おなじみの“BKBポーズ”を披露した。

 さらに川崎Fは前半33分に追加点を奪う。右サイドでボールを奪ったエウシーニョがカットインから縦に付けると、鋭いターンで相手をかわした阿部が左足シュート。ゴール右隅を華麗に破り、小林不在の1トップ起用という重責に応えた。その後も攻勢を緩めない川崎はMF守田英正の単独突破、中村のミドルでゴールを狙い続け、清水にチャンスをつくらせないままハーフタイムを迎えた。

 清水は後半開始と同時に交代カードを使用し、右サイドバックのDF飯田貴敬に代わってDF立田悠悟を起用。その後は前半のように崩されるシーンは少なくなったが、依然としてFW北川航也、FWクリスランにおさまらず、なかなか攻撃に出ることはできない。

 だが後半12分、清水は思わぬミスから三たびの失点を喫してしまう。六反からのパスを受けたMF河井陽介が中村のプレスを受け、自陣深くでボールロスト。そのまま中村にPA内まで突破され、河井もスプリントで追いすがったが、左足で冷静に流し込まれ、ビハインドは3点に広がった。

 川崎Fは後半20分、DFファン・ソッコのチャージを受けたDF車屋紳太郎が一時ピッチに倒れ込む。だが、トレーナーの治療を受けてすぐさま復帰。直後の同21分、車屋は左サイドを猛然と突破し、ファーサイドにクロスを送ると、ボレーで合わせたエウシーニョのシュートはわずかに左へ外れた。

 反撃に出たい清水は後半25分、MF金子翔太に代わっフェイスガードを着用したFW鄭大世を入れ、北川が右サイドハーフのポジションに入る。直後の同26分には敵陣左サイドからのFKをMF石毛秀樹が蹴り込み、ゴール前でクリスランがヘッド。だが、ボールは大きく枠から外れた。

 川崎Fは後半27分、エウシーニョに代えてDF武岡優斗を入れると、同28分には長谷川と鈴木を交代。フレッシュな陣容に変えながら、主導権を握り続ける。その後はロングボールを中心に攻める清水の攻撃を受けるシーンもあったが、DF奈良竜樹とDF谷口彰悟らがシャットアウト。フル出場の37歳中村の活躍で3発完勝を果たした川崎Fが、ロシアW杯メンバー入りを目指す大島を気持ち良く送り出した。

(取材・文 竹内達也)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2018シーズンJリーグ特集ページ

TOP