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緊急出場も冷静に…C大阪FW高木俊幸が堅守広島から2発「自信になる」

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途中出場のFW高木俊幸が大活躍だった

[5.20 J1第15節 広島0-2C大阪 Eスタ]

 途中出場FW高木俊幸の鮮やかな2発が、首位を独走する広島に待ったをかけた。

 まずは後半36分、セレッソ大阪はGKキム・ジンヒョンからロングボールが出ると、FWヤン・ドンヒョンが頭でそらす。これに反応した高木が落ち着いてGKの股を抜くシュートを蹴り込んだ。

「常に狙っているところ。イメージ通りのボールが来た」。押し込まれていた中でも左サイドの深い位置にスペースがあることをチームの共通意識として確認。そのイメージの共有が先制点に繋がった。

 さらに後半39分には今度はミドルレンジで相手クリアボールを胸トラップで収めると、迷わず右足を振り抜く。シュートは「感覚的なもの」と振り返ったが、見事なシュートがゴール右隅に吸い込まれる。広島にとどめを刺す一撃になった。

「失点の少ない相手でしたし、どう崩すかというのも課題になる試合だと思った。その相手に2点取って勝利出来たことは自信になると思う」

 出番はアクシデントによってやってきた。後半開始直後、MF清武弘嗣が負傷により交代を要求。交代選手として高木が急きょ指名された。

 しかし準備は出来ていた。清武が故障明けだったということもあり、尹晶煥監督は高木に対し、試合前から「早く出番がくると思うから準備しておいて」と指示されていたという。出場直前にも「準備できているでしょ」と声をかけられていた。

「こういう試合は流れが大事。前半は外から見ていても苦しい展開だった。無失点で乗り切ってくれていたので、自分が入ることで流れを変えるのが仕事だと思った。ゲームの運び方としては良かったかなと思います」

 C大阪はこの試合に勝利したことで、1試合少ない状況で、広島との勝ち点差を11とした。「相手のホームでしっかり勝ち点を取って帰ることが出来たのは大きい」。後半戦の巻き返しへ。C大阪は“勝ち点6”を争ったゲームを制した自信を胸に、中断期間に入る。

(取材・文 児玉幸洋)
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