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「僕らしか橘を倒せるのはいいひんという覚悟」。信頼にプレーで応える東山MF倉貫主将が打倒京都橘誓う

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東山高の大黒柱、MF倉貫直人主将

[5.20 総体京都府予選準々決勝 東山高 8-0 洛南高 東山高総合G]

 6年ぶりの全国出場を目指す東山高の中で、絶大な信頼を寄せられているMFがいる。それは、唯一1年時から出場を重ねているボランチ、MF倉貫直人主将(3年)だ。

 福重良一監督はより展開力の部分が向上することを期待する一方、「気が利きますね。(攻撃の中心である上に)守備も潰してくれるし、CBのところも埋めてくれる。ウチは倉貫次第」と彼への高い評価を口にする。8-0で大勝したインターハイ京都府予選準々決勝でも攻守において欠かせない存在であることを印象づけていた。

 最終ラインまで落ちてボールを受け、攻撃をコントロール。スピードあるパスを散らしてリズムを作ると、相手の背後への配球やその前のパスでチャンスの起点になり続けていた。そして前方が空けば自ら持ち込んでシュート。加えて、相手に攻め返されるシーンでもラストパスをインターセプトするなど、的確なポジショニングでピンチの芽を摘んでいた。

「僕自身、点獲ったり輝くプレーはないんですけれども、役割はリスク管理や危機管理能力のところ、そして相手の攻撃を防いだりするところ。『コイツがいなかったら守備とか上手くいかへんのやろうな』と思ってもらいたいです」と倉貫。守備のバランスをしっかりと整えつつ、攻撃のスイッチを入れる役割も全うしてチームの勝利に貢献する。

 インターハイ京都府予選は現在、京都橘高が2連覇中。選手権予選は同校が6連覇中だ。新人戦決勝でその京都橘を破った主将は「僕らしか橘を倒せるのはいいひんという覚悟を持ちながらやっています」。チームの目標は日本一。このインターハイ予選でもライバルたちを倒して必ず、全国舞台に立つ。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2018

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